オススメの一冊(9)蜜蜂と遠雷

みなさんから募集した、とっておきの書籍を紹介します。ご自身の参考や、ご家族に紹介したくなる一冊とめぐり会えるかもしれません。

蜜蜂と遠雷

恩田陸  著  (幻冬舎文庫)

自分は幼少期からピアノの演奏を趣味としています。

かねてからピアノの演奏を言葉で表現するのは難しいと思っていたのですが、本書が直木賞受賞などで話題となったのでどのように表現されているのかと興味を持ち、読んでみました。

本書は、国際ピアノコンクールを舞台に、様々な個性を持ったピアニストが競争を繰り広げる物語です。コンクールの勝敗の行方もさることながら、異なる個性を持ったピアニスト達が互いに影響を及ぼしあいながら自らの音楽を発展させていく様子が克明に描かれていてとても興味深く読めました。

本書には才能に関して「ギフト」という言葉が出てくるのですが、優れた才能は、それを持つ人だけでなく、他の人にとってもその個性や能力を触発する力を持つ「ギフト」なのかもしれないと思いました。

そんな思いをみなさんと共有できればと思い、投稿しました。

※ 2017年 直木三十五賞と本屋大賞のW受賞作品

 

 

 

 

 

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