「アイススラリー冷蔵庫」法人向けレンタルサービスの発表会を開催しました
4月22日(火)、市販のペットボトル飲料※から暑熱対策に有効なアイススラリーを簡単に生成できる、「アイススラリー冷蔵庫」の法人向けレンタルサービス開始に関するメディア向け発表会を東京で開催しました。

冒頭、SAS事業本部 国内キッチン事業部 副事業部長の永田さんより、冷蔵事業で培った技術をもとに、新コンセプト商品の「アイススラリー冷蔵庫」を開発したことを説明。近年課題となっている暑熱対策への新たな解決策として、暑熱対策が必要な環境で働く方々に提案し、安全で快適な環境の提供に貢献するとともに、2027年度には3,000社の導入を目標に事業を推進していくことを表明しました。
続いて、同 経営管理統轄部 事業戦略推進部 課長の水野さんより、「アイススラリー冷蔵庫」開発の背景と商品の特長を説明しました。世界的な気温の上昇や熱中症対策の取り組みが進む中、当社は、これまで暑熱対策商品として販売している適温蓄冷材に加え、「アイススラリー冷蔵庫」を開発したことを紹介しました。独自のファン制御と風路構造により、過冷却状態を実現したことや、市販のペットボトル飲料を簡単にアイススラリー化できることを説明しました。また、昨年のテストマーケティングで導入いただいたお客さまの声も紹介したほか、アイススラリー生成の実演や、3種類のアイススラリー飲料の試飲もおこないました。
新商品紹介終了後、第2部として、当社と共同検証に取り組んでいただいている産業医科大学 堀江正知副学長より、「アイススラリーによる深部体温上昇抑制効果の検証」について、講演いただきました。熱中症による労災者が多数おり、早期発見や重症化防止に向けた省令が厚生労働省から出されている状況をご説明いただいたほか、アイススラリーを摂取することで、深部体温の上昇を抑制する効果が実験を通して確認できたことなどを、データに基づき解説いただきました。



※ 飲料によって冷蔵庫の設定が異なります。また炭酸飲料は凍結時、容器が破損するおそれがあります。飲料によってはアイススラリー化できないものがあります。
■市販のペットボトル飲料を冷蔵庫に入れて、飲む前に振ると、簡単にアイススラリー生成が可能
アイススラリーは、過冷却状態に保たれた飲料に、衝撃を与えることで生成できます。本機は、当社独自のファン制御技術と風路構造を採用しました。庫内の飲料に冷風が直接当たらないようにすることで、凍結を防ぎつつ温度ムラを抑制し、過冷却状態を保持します。

市販のペットボトル飲料を庫内で一定時間冷やした後、振るなどの衝撃を与えると、簡単にアイススラリー化できます。取り出してすぐに飲むことができ、水分補給と暑熱対策が同時におこなえるので、効率的です。


■9段階の細かな温度設定により、さまざまな飲料に対応
アイススラリー生成に適した温度は、飲料の種類や成分によって異なります。本機は、9段階のアイススラリーモードを搭載。各種飲料に適した温度に設定することで、スポーツドリンクや果汁飲料、コーヒー飲料など、さまざまな飲料に対応します。設定は、本体天面の操作パネルで簡単に変更できます。専用の飲料を購入する必要がないため、好みや用途にあわせたアイススラリーを生成することができます。

■宅配便で搬送できるコンパクトサイズで、手軽に設置が可能
本機は、工場や建設・土木工事の現場、スポーツ施設、商業施設や自治体の屋外イベントなど、暑熱環境下におけるさまざまなシーンで活用いただけます。また、コンパクトサイズのため宅配便で搬送でき、設置場所の変更も容易です。期間限定の現場やスポーツの遠征先などでも、手軽に使用できます。






<関連リンク>
・ニュースリリース:「アイススラリー冷蔵庫」の法人向けレンタルサービスを開始
・製品サイト:「アイススラリー冷蔵庫」