思い出の家電(65)

これまで使ってきた家電と、その思い出をみなさんから投稿していただきました。
「そういえば、うちでもそんなことあったな」などと思いつつ、ほっこりしていただければ幸いです。

わたしは「コーヒーメーカー、Café Land

思い出の家電(26)の記事を拝読し、懐かしくなり投稿させていただきました。

わたしが調理システム(事)に新入社員として配属されて、2~3年目に開発した商品がサイフォン式コーヒーメーカー「Café Land(カフェランド)」<HM-50M2>でした。

4ビットマイコンを使って、<HM-50M2>の制御回路の開発を担当しました。

<HM-50M2>1987年)

わたしにとって4ビットマイコンのソフト開発は初めての経験で、先ず16進数との格闘があり、また、当時のマイコンのメモリー容量は極端に少なく、必要な制御命令(プログラム)をいかに収めるかに知恵を絞りました。

また、サイフォン式コーヒーメーカーですから、下のフラスコ内で沸騰した水の蒸気圧によって、お湯が上部の容器に上がります。下のフラスコのお湯が空になった事を検知して加熱用ヒーターの電源をオン/オフする制御を実現するのですが、どのようにして検知するか?試行錯誤を重ね、その実現について苦労した覚えがあります。

結局、下のフラスコの中の水が入った領域を検知するため、コーヒーサーバーの対角線上に赤外線LEDの発光素子(下図、右手前の突起物)と受光素子(下図、電動ミル内の奥)を取り付け、水の有る時と無い時の光の屈折率の違いを利用して、フラスコ下部の加熱用ヒーターの制御を行いました。

一見して小物家電で単純な商品と思われるかかもしれませんが、意外と苦労したことを知って欲しいと思い投稿させていただきました。

   

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