『グッドデザイン・ベスト100』を含む8件が『2025年度 グッドデザイン賞』を受賞

当社は、以下の計8件において、『2025年度 グッドデザイン賞』(主催:公益財団法人 日本デザイン振興会)を受賞しました。また内1件が特に優れた100件とされる『グッドデザイン・ベスト100』に選定されました。
・プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-8XS1>【グッドデザイン・ベスト100選定】
・ウォーターオーブントースター『ヘルシオ トースター』<AX-WT1>
・サニタリープロダクトディスペンサー『todokuto』
・4K有機ELテレビ『AQUOS QD-OLED』<HS1ライン>
・対話AIキャラクター『ポケとも』
・カラー電子ペーパーディスプレイ『ePoster(イーポスター)』<EP-CA22>
・スリム型スタッカー自動搬送ロボット
・体験型デジタルコンテンツ『江戸きものLOOKBOOK』
上記案件を含む受賞全件展示会「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」(11月1日~5日)が東京ミッドタウン[六本木]で実施されます。またその会期中の11月4日には受賞祝賀会が、東京・有明の東京ガーデンシアターで実施されます。
グッドデザイン賞は1957年に創設された、日本の「総合的なデザイン」の推奨制度です。 https://www.g-mark.org |
■プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-8XS1>【グッドデザイン・ベスト100選定】
≪審査員評価≫
日本の一般的なドラム式洗濯機は側面と背面が鋼板、前面がプラスチックで構成されていることが多い。この当たり前を再考して前面にも鋼板を採用し、大きなプラスチック部品を削減しつつ、結果的に構造を支える躯体としての内部鋼板パーツの削減にも成功している。他の適材への置換による持続可能性改善の可能性を示している。慣例を是とせず、製品を根本から再構築していった結果のデザイン。
<グッドデザイン賞サイトへのリンク>
https://www.g-mark.org/gallery/winners/29871

■ウォーターオーブントースター『ヘルシオ トースター』<AX-WT1>
≪審査員評価≫
このトースターは、焼き加減の繊細な調整に加え、水蒸気を使ってふっくら焼き上げるなど、ヘルシオシリーズの基本機能を搭載することにより、美味しさへの更なる可能性を広げている。また、シリーズのロゴタイプを効果的に配置することにより、シリーズが培ってきた機能性を直感的に印象付けることに成功している。扉開閉の確実感や、扉と本体、パーツの隙間や面合わせの管理もしっかりしており、上質感がある。水分量を目視できるUIも説得力があり、美味しく焼き上がることを目視しながら待つ楽しさに繋げている。
<グッドデザイン賞サイトへのリンク>
https://www.g-mark.org/gallery/winners/28863

■サニタリープロダクトディスペンサー『todokuto』(静岡県浜松市と共同受賞)
≪審査員評価≫
社会活動の中で女性が抱く不安の一つである生理用品に関して、大手家電メーカーが自治体との関係性を深めて、提供する側の課題と利用者である女性の課題に丁寧に向き合い、実証実験を重ねたプロセスが良い。プロダクトのデザインは清潔感があり、人を受け入れる優しい印象にまとまっている。IoTを活用して残数管理ができるなど、管理者側へのサービス面で付加価値がある点も良い。
<グッドデザイン賞サイトへのリンク>
https://www.g-mark.org/gallery/winners/28383

■4K有機ELテレビ『AQUOS QD-OLED』<HS1ライン>
≪審査員評価≫
近年、社会やユーザーから求められるサステナビリティの配慮と高機能化追求という課題に対し、消費電力を大幅に低減できる量子ドット有機ELのパネルの採用と前面音響システムによる高性能化を追求しながら、資源エネルギー庁が定める省エネ目標基準値100%達成の環境設計で両立を図っている。外装・リモコンへの再生プラスチック採用、輸送時CO2削減包装設計など製品ライフサイクル全体での環境負荷削減を実現しつつ、同時に映像・音響の向上を実現。単純なフレームレスではない洗練されたデザインと共に製品ライフサイクル全体での環境負荷削減を幅広く実践している、社会性に配慮したテレビデザインである。
<グッドデザイン賞サイトへのリンク>
https://www.g-mark.org/gallery/winners/28391

■対話AIキャラクター『ポケとも』
≪審査員評価≫
ここ数年注目されているコンパニオンロボットは、人とのコミュニケーションを主目的とするロボットである。大型製品が多い中、このモデルは適度に小型で、気軽に持ち運べる点が魅力である。また、AIを活用することで、ユーザーの感情に寄り添った自然な会話が可能となっており、大規模言語モデルにより個々のユーザーを認識してコミュニケーションを行うことができる。さらに、プロダクトとしても可愛らしいしぐさや温かみのある毛並みなど、質感にまでこだわったデザインが施されており、総合的な完成度の高さが際立っている。
<グッドデザイン賞サイトへのリンク>
https://www.g-mark.org/gallery/winners/30272

■カラー電子ペーパーディスプレイ『ePoster(イーポスター)』<EP-CA22>
≪審査員評価≫
電子ペーパーディスプレイ「ePoster EP-CA22」は、表示時に電力を消費しないA2サイズのカラー電子ペーパーで、紙ポスターのような感覚で扱える薄型・軽量設計が特長である。 ミニマルな額縁デザインにより、公共施設から商業空間まで場所を選ばず自然に馴染む。独自のCMSによるネットワーク一括更新に対応し、運用の効率化を実現。筐体には再生プラスチックを約50%使用し、環境配慮も徹底されている。紙からの移行に違和感がなく、持続可能なサイネージ運用の新しいスタンダードとして高く評価できる。
<グッドデザイン賞サイトへのリンク>
https://www.g-mark.org/gallery/winners/31204

■スリム型スタッカー自動搬送ロボット
≪審査員評価≫
物流倉庫や製造工場における人手不足や工程の柔軟化の要請に応えるために開発された自動搬送ロボットである。スリムな本体設計により、人が作業していた既存環境を大きく変えることなく導入できる点が高く評価できる。従来は新規ライン設計や設備改修が導入の障壁となっていたが、本機は現場条件を変えずに自動化を実現し、効率化と省人化に直結する意義を持つ。外装は平面基調の八角柱でまとめられ、無駄のない簡潔な造形が堅実さと洗練を兼ね備えている。さらに、アルミ曲げ加工のみで製作する溶接レス構造はパーツ交換やリサイクルを容易にし、環境負荷低減にも貢献している。停電やシステム停止時にも人力で荷物を取り出せる設計は「止めない物流」を支え、有事の際にも機能する信頼性を備える。現場に寄り添いながら社会的なレジリエンスと環境配慮を両立した本機は、次世代の自動化機器のあるべき姿を示すデザインである。
<グッドデザイン賞サイトへのリンク>
https://www.g-mark.org/gallery/winners/28394

■体験型デジタルコンテンツ『江戸きものLOOKBOOK』(東京国立博物館、文化財活用センターとの共同開発)
≪審査員評価≫
きものを“ファッション”として体験させる発想に感動した。文化財を傷つけず袖を通す感覚を3Dで再現する仕組みは新鮮で、言語を超えて誰もが直感的に楽しめる。江戸の流行を現代の来館者が追体験し、実物を見たいという行動変容を促す点も印象的だ。単なるデジタル体験にとどまらず、文化財を「保護すべき対象」から「活用し共有できる資産」へと再定義し、学びと楽しさを両立させた。国際的に受け入れられる普遍性を備え、文化継承の新しいモデルを示している。
<グッドデザイン賞サイトへのリンク>
https://www.g-mark.org/gallery/winners/28382
