【シャープ横断♪バトンリレー】第46走者◆“絶対ヘルシオ!”に背中を押され、いま、冷蔵庫をつくっています
休憩時にバトンリレーを時々覗いているのですが、そこに見た事ある名前が!
チームプロジェクト以降疎遠となってしまった同期でしたが、少し勇気をだして応援のメッセージを送ったところ、まさかの私にバトンが回ってきました。
二和田さんからバトンを引き継ぎました。SAS事業本部 海外キッチン 冷蔵技術部の女部田 遥久です。苗字も名前も読みづらいですが、これで「おなぶた はるか」と読みます。ちなみに、女部田は埼玉県秩父市の地名に由来します。拙い文章ではありますが、是非最後まで読んでくださると幸いです。
そしてバトンを渡してくださった二和田さん、今度遊びにいきましょう!

■入社したきっかけ
「絶対にヘルシオがいいです!」
私がシャープを志望した理由は、アルバイト中にお客様から言われたこの一言だと思います。
高専時代に家電量販店でアルバイトをしていたため、志望する業界はすぐに決まりました。あとはどのメーカーかという話ですが、担当していた家電はパソコンやプリンター。これらにはあまり惹かれず、せっかくならもっと家電らしい家電に関わりたいなぁ、と漠然と思っていました。
ある日、「オーブンについて質問がある」とお客様に声をかけられました。パソコンの裏にオーブンコーナーがあったため、担当外のオーブンについても時々聞かれていたのです。在庫確認か、製品を説明して欲しいのか。仮に説明を求められた場合、満足いく説明ができるのか。いつもと違う製品について聞かれた時は、毎回ビクビクします。その時は在庫を確認して欲しいというお願いだったので、ホッと一息つきました。確認しますね、と伝えた時に言われた言葉が最初の一言に繋がります。
いつどんな人に言われたのかは全然覚えてないですが、「絶対にヘルシオがいいです!」この言葉だけは何故か残っていました。ヘルシオのように、お客様から名指しで選んで貰えるような家電を作りたい。それが、シャープに入って国内の調理家電に関わりたい、と考えるようになったきっかけです。

シャープ志望ですらない時期でしたが、価格と機能のバランスでDynabookをおススメしていました。
■入社後
エントリーシートでもエピソードを書いて、面接でも思いを伝えて。最終面接でSASの役員の方とお話したこともあり、内定通知後は絶対に希望した部署に配属されると思っていました。
しかし、入社後に発表された配属先は海外キッチンの冷蔵技術部。調理家電という希望は叶えられているものの、冷蔵庫でまさかの海外所属。面接で行った英語の自己紹介がボロボロだったので、何故海外配属になったのかは今も分かりません。
それでも幸いなことに周りの人に恵まれ、何度も助けていただきながらどうにか業務を続けることができています。今もし国内調理に異動できる選択肢があったとしても、冷蔵に留まることを選ぶと思います。
まだまだ迷惑をかけてばかりですが、少しでも早く一人前になれるよう、これからも頑張っていきたいです。
■業務について
冷蔵庫の業務に携わる前に、仕組み、構造、各グループの仕事内容など、様々な基礎知識を教わりました。まず初めに困惑したことは、日本と海外の文化の違いです。冷蔵庫によっては、販売する国によって搭載するモードが変わります。省エネで動作する省エネモード、長期間家を空ける時用のバケーションモード、そして、シャバット時に動作させるシャバットモード。同じ冷蔵庫でも、数種類のモードを販売国によって変えています。

…シャバットってなんだ?となった方、一緒ですね。
ユダヤ教では、金曜日の日没から土曜日の日没までをシャバット(安息日)としており、シャバット中は、一切の仕事をしてはいけない、という決まりがあります。例えば、寒いからエアコンのスイッチを入れること、これも仕事の1つです。では、冷蔵庫の扉を開けることはどうでしょうか。これも、照明がつくので仕事をすることに繋がってしまいます。
ユダヤ教では、火を起こすことは仕事として扱われます。現在は自力で火をおこすことはありませんが、スイッチのオンオフによって回路上に火花が発生することが、仕事をすることに繋がるのです。ユダヤ教における仕事を回避しつつ、冷蔵庫内はしっかり冷やす機能がシャバットモードです。
日本だけで生活していたら絶対に知らないことも教わりながら、業務もスタートしました。ソフト担当として最初に携わった業務は、生産・販売する冷蔵庫についての動作評価です。評価するためのテストシートを作成するところから始まりましたが、高専の授業でプログラムを書いても評価をしたことはありませんでした。冷蔵庫が問題なく冷えるか、おかしな動きをしていないか、といった評価をすることはわかっていましたが、そもそもテストシートには何を記載すべきなのかも分からず、職場コーチや先輩に教わったり、過去のテストシートを参考にしたりしながら作成しました。
沢山の修正指示が入る出来の悪いテストシートでしたが、いつコンプレッサーがオンオフして冷えるのか、どのタイミングで除霜を行うのか、といった冷蔵庫の動作について理解を深めることができたと思います。
■シャバットモードの開発
その他冷蔵庫の評価、冷蔵庫のちょっとしたソフト変更を行っている時、全く新しい業務を指示されました。
「もっと便利なシャバットモードにしよう。というわけで、新機能の開発してみない?」
シャバットモードなんてものがあるんだな、とぼんやり認識していたものが、急に目の前に降ってきた気がしました。
もちろんこの新機能も、シャバット中は仕事をしてはいけません。どこまでが「仕事」と判定されるのか、仕事をせずに動作する方法はあるか、何時から何時までをシャバットとする必要があるのか。普段の業務から離れて、シャバットについてさまざまなことを調べながら、先輩や上司、関係者と仕様について議論しました。
残念ながらこの開発は検討段階で中断となってしまいましたが、シャバットモード自体は様々な冷蔵庫に搭載されています。入社してから間もないうちにシャバットについて学習したことは、今後の冷蔵庫開発にも活きてくると信じます!
■冷蔵庫開発
2年目だから「DRからソフトリリースまでの全工程を担当してみよう」
ということで、海外所属とはなりますが、ちょうど開発予定があった国内の製品開発を任されました。

なんと話題の生成AIに対応していて、食材の保存方法などを教えてくれます。
https://corporate.jp.sharp/news/260115-b.html
これまでの業務では、指示されたものを作成することが主な役割でした。しかし、自分が担当することになれば、資料の作成や会議の開催、関係部門との打ち合わせを自分主体で進める必要があります。また、国内機種であるため、開発メンバーの顔ぶれも海外とは違います。知らない名前ばかりが並ぶため、日程調整などで他部門にメールを送るときはいつも緊張していました。
にゃぶさん
ALL OKです。
がちがちになりながら送ったメールの返信がこれでした。
思わず笑ってしまったことを覚えています。櫻澤さん、緊張をほぐしてくださりありがとうございます。
一連の開発にあたって、特に重要な指導を受けたものは会議資料です。DRは企画部やソフト以外の技術部などにも、ソフトの開発内容を説明する場となります。そのため、他部門でも分かるような資料を作ることが求められました。この説明で何を伝えるべきか、どの程度詳細に説明する必要があるのか、また、詳しすぎることで逆にわかりにくくなっていないかについて、何度も添削と修正を繰り返しました。
世間はクリスマスで浮足だっていましたが、私にとって重要だったのはクリスマスイブに開催されるソフト審査会です。無事会議が終わってソフトをリリースできたことが、私にとって何よりのクリスマスプレゼントでした。

完成後の写真を撮り忘れましたが、煮込みハンバーグになっています。
■冷蔵技術部の悩み
冷蔵業務を紹介しよう!と意気込んでいたら、かなり堅苦しい話題が続いてしまいました。このまま関わりづらい人間だと思われては悲しいし、かといって冷蔵部門のことも知ってほしいし…というわけで、冷蔵技術部ならではの悩みを吐露してみます。
冷蔵部門以外の人と関わる機会がなさすぎる
です。
八尾事業所は大通りを挟んで2つの敷地に分かれています。

一緒に仕事をする冷蔵企画部門、私が入りたかった調理部門、二和田さんが所属しているPCI・HC事業部、その他SASのほとんどの部署は、みんな正門側の敷地にいます。
さて、冷蔵技術部はどこにいるでしょうか。
…悩みだと言っている時点で簡単に答えられますね。正解は久宝寺門側の敷地でした。なんと、フロア一体を冷蔵技術部で占拠しています。ではその下のフロアは何があるでしょうか。答えは大量の冷蔵庫です。見渡す限り、大小問わずたくさんの冷蔵庫がずらりと並んでいます。

扉が外されたもの、加工されて穴が開いたものなども置かれています。
冷蔵庫を開発するためかなり広大なスペースを必要としていること、正門側の建物にはそんなスペースがないことはわかっています。とはいえ、冷蔵以外の関わりがないというのも寂しいので、これを読んでくださった方が連絡をくれることを期待してみます。ここまで読んでくださった方のうち、1人2人くらいは連絡をくださるのではないでしょうか。楽しみにしていますね。
■次のバトン
海外冷蔵から、国内冷蔵にバトンを渡します!
SAS事業本部 国内キッチン 冷蔵企画部
高木泰志さん
企画部目線の冷蔵庫は違って見えるはずなので、ぜひぜひ教えてほしいです。高木さん、よろしくお願いします!

(女部田 遥久/SAS事業本部 海外キッチン 冷蔵技術部)
≪シャープ横断♪バトンリレー≫とは…?
みなさんの人脈を駆使しバトンのようにコラムを繋いでいくという、太古の昔からある数珠つなぎ企画!第46走者はSAS事業本部の女部田さんでした。第47走者は、女部田さんからバトンを託された高木さんです。お楽しみに♪

