≪動画インタビュー≫中期経営計画について沖津社長に聞きました
当社は5月12日(月)、中期経営計画を発表しました。
中期経営計画について社長CEO 沖津さんに伺いましたので、こちらの動画をご覧ください。
【動画全文】
Q.沖津さんが社長に就任されてから約1年となりますが、ここまでの手応えや成果などについて教えてください。
2024年度は、黒字化を絶対必達ということで皆さんに取り組んでいただいて、予定通り黒字化で終われたことは非常に嬉しく思っています。アセットライト化の推進ということで、SDPの収束、中小型液晶の構造改革、そしてSFL、SSTCの鴻海への譲渡が順調に終了することができたことも、非常に良い結果だというふうに思っております。
SDPの生産停止後、色々な課題がある中で、SDPの皆さん、あるいは本社の皆さんが、非常にスピードを上げて問題を解決してくれたおかげで、ソフトバンク、KDDI、そして積水化学さんへの売却が、うまく終了できたことはよかったことだと思います。
どうもご苦労様でした。
それと、2024年の黒字化が達成できた大きな要因として一つは、それまで非常にフォーキャストの精度が悪かったということで、月末になったら大きく落ちる、あるいは、クォーターごとに大きく落ちるというようなことがあって、大きな齟齬を出してきましたが、2024年度を振り返ってみると、月初のフォーキャストから月末の結果の差異が、非常に小さくなっているという結果になりました。
これは、皆さんの市場環境の予測や色々な変化に対しての対応が、非常にスピーディに行われ、バックアップ策などそういうものを素早くやってくれた結果だと思っています。これについては、同じように引き続き今年度も頑張ってもらいたいと思います。
Q.中期経営計画を発表しましたが、内容のポイントについて教えてください。
まず、2024年度で構造改革の時期を終了しました。これがうまくいったので、25年から27年の中期経営計画のスタート台に、うまく立てたと思っています。この3年で何をしないといけないかというと、成長への基盤づくりを、きちんと仕上げて、2028年以降はさらに成長することになっていくと思います。
そういう中で、まずは組織を大きく変更しました。
皆さんもご存じの通り、4月1日付けで、ブランド事業については3つのビジネスグループを2つに集約しました。この大きな目的は、それぞれのビジネスグループで、シナジー効果をさらに大きくして事業を拡大してほしい意図がございます。
今までテレビと白物家電は、別のビジネスグループだったんですけれども、家の中にある家電商品で、白物家電とテレビとは非常に密接な関係があります。そういうものを一つのBG長の傘下でやることによって、特にAIoTの発展とかそこの結び付きは非常に強いということで、今回テレビの事業はスマートライフビジネスグループに編入しました。
そしてもう一つ、携帯関連ですね MCBのグループは、彼らの高度な技術力をBtoBの商品にもっともっと使っていって、BtoBの事業を拡大したいという意図があって、スマートワークプレイスビジネスグループの傘下に移動しました。MCBの携帯電話は、今後成長があまり望めないということで、せっかく持っている通信の技術を、より新たな事業へ転換していくところに使っていきたいというのが、大きな意図です。
それから、デバイス事業ですけれども、対外的にはブランド事業を強化するということで、デバイス事業に携わっている皆さんには非常に申し訳ないですけれども、決して会社全体としてデバイス事業を無くそうという意図ではございません。
既に発表しているとおり、中小型液晶については、やはりシャープが持っている液晶技術を最大限に活用して、付加価値の高い商品をお客様に供給するということで、2027年に最終黒字化を達成するよう、頑張ってもらいたいと考えています。
Q.中期経営計画を実現するために、従業員に期待していることを教えてください。
成長していかないといけない中で、一つは、新しいことにチャレンジしてほしい、既存の事業にへばりつかないでほしい。既存の事業は慣れているので、非常に仕事が楽だと思います。だけど、それでは会社として成長しません。既存事業については最小限の人で、いかに効率的にその事業を拡大するかということに重点を置いて、そこで生み出してくる人材を、他の新しい事業や販路開拓につぎ込んで、どんどん事業を拡大してもらいたいと思っています。
もう一つは、やはり売上ではなく利益を最優先に事業を進めてもらいたい。それと在庫を必要最小限でコントロールしてもらいたいと思います。シャープはまだまだ資金的には厳しい状況が続きます。そういう中で、利益を上げるとともに、在庫を最小限にして、そのキャッシュを新しい成長事業につぎ込んでいきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
Q.中期経営計画について、全社に向けてアンケートを出しました。中期経営計画の内容がより個人に浸透していくためには、どういうアクションが必要だと思いますか。
これはいつものことなのですが、本社で対外的に発表する内容は、重要なポイントに限っていますので、詳細は少し分かりにくい点があると思います。そういう中で、いつも社内でやっているように、対外発表した内容を、BG長からBU長、BU長から事業部長、事業部長から部長、部長から課長というように、階層のそれぞれの間でよりコミュニケーションを良くして、本社が目指している方向を、自分たちの事業ではどのように具体的なアクションに落とすのかを、これからきちんとまとめてもらって、一般社員の皆さんまで、1カ月以内ぐらいにはきちんと説明が終わって届くと思っております。
今言った内容については、私の方から各事業責任者に伝えています。
Q.従業員へメッセージをお願いします。
誠意と創意を持って、シャープらしく、新たな取り組みにチャレンジをしてください。
期待しています!