プラズマクラスター技術の実証結果およびプロeスポーツチームとのスポンサー契約締結の発表会を開催

9月3日(水)、プロeスポーツチーム「QT DIG∞(キューティー ディグ)」の協力により検証を実施し、プラズマクラスター技術によるシューティングゲーム『VALORANT』※1のパフォーマンス向上効果を確認したこと、ならびにプロeスポーツチーム「QT DIG∞」とのスポンサー契約を締結したことについて、メディア向け発表会をesports Challenger’s Park(福岡市中央区)※2で開催しました。

左から、SAS事業本部 PCIソリューション推進部長 船守さん、同 プラズマクラスター・ヘルスケア事業部長 岡嶋さん、株式会社戦国※3 代表取締役 西田圭氏、西日本工業大学※4 工学部准教授 古門良亮氏

冒頭、SAS事業本部 プラズマクラスター・ヘルスケア事業部長 岡嶋さんより、今回の効果検証に至る経緯を説明。現状、30代以上が中心となっているプラズマクラスターのブランド認知のさらなる拡大を図るため、若年層に人気のあるeスポーツにて検証を実施したことを説明しました。

続いて、同 PCIソリューション推進部長 船守さんよりこれまでの技術発表の取り組みを説明。
人への効果検証は2017年にスタートし、運転中の眠気抑制、集中力の維持向上や、レーシングゲームにおける運動、認知機能向上がこれまでに確認されたことを説明。これらの効果検証をさらに発展させて、より高度な認知、判断が必要になるeスポーツにおける効果検証に至り、プロのeスポーツ選手も驚くような効果が確認できたことを説明しました。

また、株式会社戦国の代表取締役 西田氏より、今回スポンサー契約締結に至った経緯と、検証に用いたシューティングゲームの概要をプロ選手によるデモも交えてご説明いただき、最後に西日本工業大学 准教授 古門氏より臨床結果の詳細をご説明いただきました。

岡嶋さん
船守さん
<ゲスト>西田圭氏
<ゲスト>古門良亮氏

■ プラズマクラスターイオンによるeスポーツパフォーマンスへの影響に関する検証試験の概要

●試験実施者:古門良亮 准教授(西日本工業大学工学部)
●試験場所 :「QT DIG∞」のゲーミングオフィス
●被験者  :「QT DIG∞」VALORANT部門のプロeスポーツ選手 延べ10名
●試験装置 :プラズマクラスター技術搭載試験装置
●試験条件 :a.プラズマクラスターイオンなし(送風のみ)
       b.プラズマクラスターイオンあり
●プラズマクラスターイオン濃度:被験者位置 約100,000個/cm3
●使用ゲーム:シューティングゲーム『VALORANT』
●試験方法:
 ・試験機を設置し、プラズマクラスターイオンの有無を被験者に伝えずに試合を実施(図1)。
 ・5 vs 5のチーム戦を1条件あたり3試合、異なるマップでおこなった。
 ・試験は2回に分けておこない、1回目は1条件目に送風のみ、2条件目にプラズマクラスターイオンありで実施した。2回目は、1条件目と2条件目を入れ替えて実施した(図2)。
 ・同じ回の試験では、各条件間でマップや使用するエージェント(プレイヤーが操作するキャラクター)を揃えて比較した。

●評価方法:

 1. 客観指標(対戦スタッツ):倒した相手の数、自分が倒された数、与ダメージ量などを条件間比較。

  ①ADR = 1ラウンド当たりに与えた平均ダメージ量(1試合:24ラウンド)
  ②K/D = 倒した相手の数 / 自分が倒された数
      (1以上あると、自分が倒されるより多くの相手を倒していることを表す。)
  ③KDA =(倒した相手の数 + 味方が相手を倒すアシストをした数)/ 自分が倒された数

 2. 主観指標(アンケート):被験者が試験中にどのように感じたかアンケートで調査。

  ・eスポーツに必要な以下の能力の実感について0~100で回答(0が最悪、100が最高)。
  ・集中力 / 冷静さ / 直感力 / 視野 / 瞬発力 / 連携の良さ / 操作性

●結果:

 1. 客観指標(対戦スタッツ)による評価結果
  送風のみと比較し、プラズマクラスターイオンありの条件でADR、K/D、KDAの上昇を確認した。

 2. 主観指標(アンケート)による評価結果
  送風のみと比較し、プラズマクラスターイオンありの条件で、被験者が試合中にeスポーツに必要な能力の向上を実感していることを確認した。

図6. アンケート結果の比較(n=10)

以上の結果より、プラズマクラスター技術によってeスポーツのパフォーマンスが向上することを確認した。

会場での試験再現ブース
過去のイオンデバイスを展示
今回の検証内容の紹介を展示
活動成果等の紹介展示

■ 株式会社戦国の概要

九州電力グループの株式会社QTnet※5の子会社として2019年に設立し、福岡県福岡市を拠点に、プロeスポーツチーム「QT DIG∞」を運営。プロeスポーツチーム運営のほかに、教育や地域イベントにも力を入れている。

■「QT DIG∞」の概要

2017年、プロeスポーツチーム「Sengoku Gaming」として設立したのち、2025年4月にチーム名を「QT DIG∞」にリブランディング。福岡県福岡市を拠点に、esports Challenger’s Parkをホームスタジアムとして活動。人気のeスポーツタイトル『VALORANT』をはじめ、8つのタイトルのプロeスポーツリーグに参戦している。

eスポーツタイトル「VALORANT」実演を交えた紹介
「VALORANT」実演の様子
会場の様子

※1 5 vs 5で対戦する競技性の高いタクティカルシューター。2006年に米国で設立されたライアットゲームズが開発、運営。

※2 所在地:福岡県福岡市。西日本最大級のeスポーツ施設。

※3 所在地:福岡県福岡市、代表取締役:西田 圭 プロeスポーツチーム「QT DIG∞」を運営。

※4 所在地:福岡県京都郡苅田町、学長:鶴田 隆治

※5 九州電力の子会社。株式会社QTnet 代表取締役 社長執行役員 小倉 良夫。通信回線サービスやICTに関するソリューションサービスを提供。

<関連リンク>

ニュースリリース

プラズマクラスター技術でシューティングゲーム『VALORANT』のパフォーマンス向上効果を確認

プロeスポーツチーム「QT DIG∞」とスポンサー契約を締結

プロeスポーツチーム

QT DIG∞

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