フロー型亜鉛空気電池の開発連携に関して、オーストラリアESI社との覚書締結式を開催

当社はオーストラリアのESI Asia Pacific Pty Ltd(以下、ESI社)と、フロー型亜鉛空気電池の開発連携に関する覚書を締結しました。

10月2日(木)、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)オーストラリアパビリオンにて、当社 研究開発本部長の伊藤さん、ESI社長のStuart Parry 氏(オーストラリアからオンライン参加)、およびESI社をご紹介いただいたオーストラリア・クイーンズランド州 駐日事務所代表の安達 健 氏ご参集の元、フロー型亜鉛空気電池の開発連携に関する覚書締結式を開催しました。

会場では、伊藤さんより開発連携を検討することになった背景や、その目的などを説明した後、覚書を締結。その後、記念撮影を行いました。

覚書を手にして記念撮影
左より、クイーンズランド州 駐日事務所代表の安達 健 氏、研究開発本部長の伊藤さん、後ろ(モニター画面)はESI社長のStuart Parry氏
覚書にサインする伊藤さん

フロー型亜鉛空気電池は、蓄エネルギー物質に、豊富で安価な亜鉛を用いた貯蔵技術で、低コストで大容量、かつ発火リスクが極めて低い、安全性に優れた蓄電池として、再生可能エネルギーの大容量貯蔵への利用が期待されています。当社は、2022年から環境省の「地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業」の支援のもと、本電池の開発を進めています。

一方、ESI社は、オーストラリアとアジア太平洋地域において、鉄フロー電池の開発から製造、販売までをおこなっている企業であり、現在、オーストラリアにて、鉄フロー電池の商用化を進めています。この鉄フロー電池は、電解液を循環させることで充放電をおこなう点など、フロー型亜鉛空気電池との技術的な親和性が高いものです。

当社は、ESI社とフロー電池に関する協業を進めることで、フロー型亜鉛空気電池の研究開発を強化していきます。さらに、生産を含むサプライチェーン全体でのESI社との協力関係を進め、フロー型亜鉛空気電池のビジネス創出を加速し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

※ ESI Asia Pacific Pty Ltd(本社:オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン市、執行会長:Peter Brindley)


<関連リンク>
ニュースリリース:オーストラリアESI社とフロー型亜鉛空気電池の開発連携に関する覚書を締結

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