「放送のウラに通信アリ展」で復刻版鉱石ラジオと真空管ラジオの音を体験!

11月20日の記事でお知らせしました、KDDI MUSEUM(東京都多摩市)で開催中の企画展「放送のウラに通信アリ展」の一環として、11月29日(土)に、特別イベント「復刻版鉱石ラジオと真空管ラジオの音を体験しよう」が開催されました。当日は通常展示も特別に無料開放され、たくさんのお客様で賑わいました。

「放送のウラに通信アリ展」開催にあたり、シャープミュージアムでは、復刻版国産第1号鉱石ラジオと真空管ラジオ「シャープダイン」を貸し出しています。そして、今回の特別イベントでは、企画展会場に展示されているラジオを実際に動作させ、現在の放送電波を受信し、その音を、来場された多くの方にお楽しみいただきました。

復刻版鉱石ラジオは屋外に設置されました。屋外に展示することで、アンテナ線を長く伸ばしてようやく小さな音が聞こえるという設置の苦労も見ていただくことができ、ラジオを聴くことが、100年前はいかに大変だったかを感じていただけました。鉱石ラジオについては、繊細ながらもクリアに聴こえる音声に歓声を上げる方もいらっしゃいました。一方の、真空管ラジオ「シャープダイン」については、屋内でも電波を受信することができたため、屋内に視聴コーナーを設置。内部を開いた状態で展示することで、音を聞きながら、その構造もご覧いただきました。

また、今回のイベントでは、復刻版鉱石ラジオの制作や真空管ラジオの修復に携わられた、「シャープ社友会」ラジオ愛好者同好会の吉田さんによる講演会も実施されました。「放送のはじまりと世の中の変化」と題し、ラジオ放送が始まった大正末期の時代背景や、人々の生活の中でラジオがどのように普及していったのか、放送における通信の関わりなどを説明されました。

今回の特別イベントには、幅広い年代のお客様が来場され、復刻版鉱石ラジオと真空管ラジオの音をお楽しみいただくとともに、講演会にもご参加いただくことで、これらのラジオが、当時の社会でどのような価値をもっていたのかを、お客様と共有することができました。

「放送のウラに通信アリ展」は、引き続き2026年2月3日まで、KDDI MUSEUMで開催されています。ご興味のある方はぜひご来場ください。

企画詳細:https://www.kddi.com/museum/program/special/broadcast100

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