思い出の家電(43)
これまで使ってきた家電と、その思い出をみなさんから投稿していただきました。
「そういえば、うちでもそんなことあったな」などと思いつつ、ほっこりしていただければ幸いです。
わたしは「パソコン」
中学生の時(1987年)に親に買ってもらったパソコンが X1 turbo III<CZ-870C-B/-870D-B>※1です。 フォント(文字や記号)をソフトウェア的に再定義できるため、他機種では難しかった、テキスト画面でグラフィカルなキャラクタ(ドット絵)がフォントと同じ1つの画面で表示できる X1シリーズにとても憧れていました。小学生の頃は入門機の MSX パソコンを使っていましたが、ついに憧れの X1 turbo IIIを買ってもらった時には、中学生にはとても高価なパソコンだったのでとてもうれしかった記憶があります。

※1 <CZ-870C-B>は本体+キーボード。<CZ-870D-B>は15カラーディスプレイテレビ。
当時は、インターネットからダウンロードなんて存在しない時代。「マイコンBASICマガジン」(電波新聞社)、「プログラムポシェット」(徳間書店)などのBASICのプログラム投稿雑誌が主な情報源でした。
主な遊び方は、投稿雑誌のゲームプログラムをキーボードで打ち込んでプレイするスタイルでした。
時には、付属のキャラクタエディターでドット絵を描いて、ゲーム作りにトライしましたが、プログラミング技術が未熟で、完成には至らないモノがほとんどでした。その後、ゲームを作るためにマシン語の勉強もしました。そんな努力の甲斐もあって、大学生の時には第二種情報処理技術者(国家資格)を取得することができました。
当時、市販ゲームの人気作品は、必ず X1シリーズ用も発売されていましたので、市販ゲームもいっぱい楽しませていただきました。
テレビ番組「パソコンサンデー」(テレビ大阪)も見ていました。
X1 turbo IIIは、わたしの青春時代に一番お世話になった家電であり、エンジニアを志したキッカケの家電でもあります。