オススメの一冊(42)兵法 孫子 戦わずして勝つ
みなさんから募集した、とっておきの書籍を紹介します。ご自身の参考や、ご家族に紹介したくなる一冊とめぐり会えるかもしれません。
大橋武夫 著 (PHP研究所)
世の中にはさまざまな「孫子の兵法」の書籍が出版されています。
私はこの本を見つけた時は、この本が日本最高峰の解説書であると感じました。
もう20年以上前のことですが、数十冊の「孫子」の書籍を読み漁り、この一冊が一番、実践的なビジネス書に仕上がっていると感じました。
ところで、わたしは兵法孫子の解釈で1つだけ腑に落ちない解釈があります。
「兵は詭道なり」というところです。
ほとんどの本や辞書には「詭道とは、人を欺(あざむ)き、偽りの手段を用いて相手の裏をかく方法や計略のこと」と書かれているだけなのですが、この本は、ビジネスへの応用のための本であり、その点は、注意するように解説されていました。ビジネスでは信用が第一です。騙してはビジネスが続かないので、当然の記述だと思います。
ここから、わたしの独自の解釈ですが、
当時、気になって中国人の知り合いに聞いたところ、普段、中国語では騙すという場合には、「詭」は使わない、詐欺の「詐」を使うと言われました。
そこで、さらに辞書で漢字の語源の意味を調べたのですが、「言」には、「目上の者が目下の者にてきぱき指示を出す」つまり、リーダーシップをとるという意味があることがわかりました。そして、「危」には文字通り「危機的な状況にある」という意味がありました。
また、辞書に「危言」という言葉があったのですが、意味は「正しい言葉」という意味だけでした。
これらのことから、「兵は詭道なり」の本来の意味には、「兵法(孫子)とは緊急事態におけるリーダーの取るべき(正しい)道」というような意味もあると感じ、ようやく納得できました。
忙しい人ほど、この本を一冊読み込んでよく理解して実践すれば、いろんな場面で応用が効くのではないかと感じます。ぜひ、若い方に読んでいただきたい一冊です。


