留学生と取り組んだ「エジプトビジネス短信」成果発表会

2026年10月1日、エジプトのエルアラビ・シャープ冷蔵統轄の竹内さんが、大阪大学、東京外国語大学、駐エジプト日本大使との連携により、Z世代の学生の人材育成・支援を目的とした取り組みの成果発表会を、八尾事業所、A棟 冷蔵庫商談室で開催しました。

発表したのは、エジプトに留学していた大阪大学外国語学部アラビア語専攻3回生の岸田里奈さんと松本恵佳さん。現地で暮らし、現地の言葉で学んだ2人ならではの視点で、エジプトの社会・経済とエルアラビ・シャープの事業環境について報告しました。

エジプトで学ぶ学生と一緒に

岸田さんは2025年9月から、松本さんは2026年1月からエジプトに留学。竹内さんは留学中の2人と毎週のように顔を合わせ、現地の情報収集や資料づくり、プレゼンテーションの指導などを重ねてきました。 竹内さんは2人に「CFO (Chief Future Officer=最高未来責任者)」という肩書を託し、未来の社会を変えるような提言を考えることを役割としました。竹内さんが大切にしているのは、コミュニケーション力、すぐに反応するスピード、そしてグローバルな視点です。今回の発表は、その1年間の集大成となりました。

発表会の冒頭、活動の趣旨を説明する竹内さん

岸田さん「エジプトビジネス短信」

最初に登壇した岸田さんは、日本と比較しながらエジプトの社会と経済の姿を紹介しました。

エジプトの人口規模、年齢の中央値が非常に若いこと、GDPの推移、年15%程度の上昇が続く最低賃金、成長分野の産業、多くの日本企業が参入して建設中のカイロ地下鉄4号線などエジプトの最新情報のほか、ギザの三大ピラミッドで最大のクフ王のピラミッド内部に、シャープの空気清浄機9台が設置されていることなども紹介しました。

最後に岸田さんは、エジプトの魅力を「1億人超の人口が支える成長市場」「アフリカ・中東・欧州を結ぶ立地」「比較的安価な労働力」「地震や台風が少なく、生産拠点として地理的リスクを分散できる」の4点にまとめました。

その後、「シャープのリバイバルプランと新規事業創出のご提案」も発表していただきました。

また、日本と比べてエジプトではリサイクル事業の仕組みが十分に確立されていない現状に着目し、資源循環の促進と環境課題の解決、将来の事業化を目指す「TAKARA PROJECT」を発足。現在も調査・研究と実証活動を進めていることを紹介しました。

エジプトの社会・経済について発表する岸田さん

松本さん「エルアラビ・シャープ ビジネス短信」

続いて松本さんが、竹内さんが在籍するエルアラビ社と、エジプトにおけるシャープの事業環境を紹介しました。

エルアラビ社はエジプトを代表する家電メーカーで、従業員数は約3万6,000人。シャープの連結従業員数と同規模であることや、冷蔵庫の現地調達率、エジプト全土のサービス拠点数や販売店の数が非常に多いこと、冷蔵庫は10年、エアコンや洗濯機は5年の長期保証を提供しており、エジプトでのシャープの冷蔵庫は、5年連続でシェアトップを維持していることも紹介しました。

また、結婚前に男性が家電一式をそろえるというエジプトならではの文化や、年間約220万組が結婚する市場規模にも触れ、冷蔵庫の需要は今後も伸びていくとの見方を示しました。世界の家電市場の中でも、中東・アフリカ地域は特に高い成長が続いていることも紹介しました。

エルアラビ社とシャープの事業環境について発表する松本さん

知見を次の世代へ

1時間を超える発表会では、2人が現地での経験に基づき、データと実感の両面からエジプトの今を伝えました。竹内さんは、これまで積み重ねてきた知見を若い世代に引き継いでいきたいと語り、発表会を締めくくりました。

この社会貢献活動は9年連続で受け継がれており、竹内さん自身が海外で培ってきた経験や知見をZ世代へ伝承し、次世代のグローバル人材を育成する取り組みにもつながっています。

発表してくれた大阪大学の岸田さん(左)と松本さん(右)
発表会後の記念撮影

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