「TEKION LAB(テキオンラボ)」ファンイベントを開催!
2019年4月5日
3月14日(木)、奈良県天理市にあるシャープ総合開発センターに「TEKION LAB(テキオンラボ)」をご支援いただいている皆さまをご招待し、初のファンイベントを開催しました。
「TEKION LAB」は、研究開発事業本部 材料・エネルギー技術研究所内に設立された、当社初のベンチャー組織です。発足から2周年を迎え、皆さまへの感謝を伝えるため、そして、これからの商品に期待されるモノ/コトをヒアリングする場として開催しました。
■「蓄熱技術」の生まれた経緯と「TEKION LAB」ファンへの感謝
イベント冒頭、「TEKION LAB」代表(CEO兼CTO 博士)の内海さんが挨拶を行いました。

挨拶する「TEKION LAB」代表(CEO兼CTO 博士)の内海さん
元々、液晶技術の開発者でしたが、新規技術の開発を任され、当社独自の水をベースとする「蓄熱技術」の研究をスタートしたことを紹介。最初の製品化は、2014年6月発売のインドネシア市場向け冷蔵庫に停電対策として搭載した「蓄冷材料(保冷材)」。その後、ワイン好きであったことからワイン専用クーラーを企画、その提案を上司に認められたことがきっけとなり、電器製品以外への応用が検討され、クラウドファンディング第1弾の(石井酒造株式会社さまの日本酒「冬単衣(ふゆひとえ)」のボトルを包む)保冷バッグ商品化へとつながった、これまでの経緯を説明しました。
そして、ご支援いただいた皆さまへのお礼とともに、「蓄熱技術」を使って、3つのC※の分野で様々な価値をご提供していくこと、また、これからの「TEKION LAB」にさらに期待していただきたい旨を述べました。
続いて、ファン有志代表の佐藤さんにもご挨拶いただきました。
※ 3つのC:
・皆さまに楽しんでいただいている氷点下日本酒のクーラーをはじめとする美食分野で、
「喜びや楽しみ」を提供したいというCheerのC
・美味しいモノ、命を助けるための大事なモノを大切に運ぶ物流で、
厳格に温度を管理するための「信頼」、ConfidenceのC
・「快適」な冷却を提供する、ComfortのC
■ファンお待ちかねの「シャープミュージアム」見学
イベントの初めは、シャープの歴史や技術を紹介する「シャープミュージアム」の見学です。参加者は、企業に勤めている開発者やフリーのエンジニアが多く、当社の技術に非常に高い関心をお持ちです。当社の特徴ある商品を展示する「シャープミュージアム」の見学を熱望されていたようで、最初から大きく盛り上がりました。
説明員が、電子レンジについて、『最初に「チン!」という音を入れたのは当社です』、『日本で初めてのターンテーブル式電子レンジは当社製です』などと説明すると、「さすがシャープ!」といった嬉しい声が聞かれました。パソコンテレビやワープロ「書院」の説明では、『なつかしい。少し前まで持ってた』と思わず声が出てしまう方も。
スリムイオンファンの「トンボの羽根」の形状を応用した「ネイチャーウイング」や、液晶テレビの画面に使われた「モスアイフィルム」などの生物模倣の紹介では、『電機メーカーなのになんでこんな技術を思いつくの?』と驚きの声も上がりました。
■製品紹介と意見交換会
商談室に場所を変え、次は「TEKION LAB」CMO(マーケティング責任者)の西橋さんより、これまでに開発した商品と、企画・開発中の内容についてお話ししました。

「TEKION LAB」CMOの西橋さんより製品紹介を実施
クラウドファンディングの「MAKUAKE」さまとのコラボ第1弾、石井酒造株式会社さまの日本酒「冬単衣(ふゆひとえ)」プロジェクト、第2弾でジンの旨みを引き立てる新製法として挑戦した、氷点下抽出で振る舞う煎茶GIN「茶饗-SAKYO-」、そして第3弾の氷点下スパークリング日本酒「白那-HAKUNA-」について振り返りました。

クラウドファンディング第1弾の石井酒造株式会社さまの日本酒「冬単衣(ふゆひとえ)」プロジェクト
(「冬単衣(ふゆひとえ)」は「Makuake Award 2017」でBRONZE賞を受賞)

クラウドファンディング第2弾の氷点下抽出で振る舞う煎茶GIN「茶饗-SAKYO-」

クラウドファンディング第3弾の氷点下スパークリング日本酒「白那-HAKUNA-」
続いて、昨年、有名イベント「サマーソニック2018大阪」とコラボした保冷材、昨年11月から電気小売店で一般販売をスタートした「TEKION LAB 保冷バッグ<TKS001N>」などを紹介しました。

現在販売中の「TEKION LAB 保冷バッグ<TKS001N>」
さらに、開発中の一升瓶用や13℃に飲み物を維持する保冷グッズなどをご紹介し、ご意見をいただきました。
その後、温度による味わいの違いを体験していただくため、様々な温度に調整した飲み物の試飲会を実施。-2℃のキンキンに冷えたビールと13℃のビールの飲み比べでは、『やっぱり冷えたビールの方が旨い』とおっしゃる方が多い中、『13℃の方が香りがいい!』とコメントされる方も。ビールの種類によって美味しい温度が違うことも実感されていました。

ビール用保冷材

-2℃のキンキンに冷えたビール(左)と13℃にしたビールの飲み比べ
また、「TEKION LAB 保冷バッグ <TKS001N>」で-2℃に冷やした炭酸水も試飲いただき、シャリシャリの炭酸水という新しい体験を絶賛いただきました。

「TEKION LAB 保冷バッグ <TKS001N>」で-2℃に冷やしたシャリシャリの炭酸水

保冷材を手に取って体験いただきました
皆さまとの意見交換を行う中で、アウトドアやインドアなど生活のいろいろなシーンで使用できる可能性について、様々なご意見をいただきました。
最後に、参加された皆さまに「TEKION LAB」を知っていただくきっかけとなった日本酒「冬単衣(ふゆひとえ)」で乾杯して、イベントを終了しました。
皆さまからいただいたご意見は、今後の「TEKION LAB」製品開発の参考とさせていただく予定です。今回は関西在住の方を中心とした集まりでしたが、次回は他地域の方にも参加いただき、定期的なイベント開催も検討しています。「TEKION LAB」は、これからも皆さまに「適温で幸せを届けられる」ようがんばっていきます。

乾杯をする参加者の皆さまと「TEKION LAB」メンバー
TEKION LABサイト
https://jp.sharp/tekionlab/
TEKION LABの開発秘話をご紹介
https://corporate.jp.sharp/challenge/vol16/
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