【8K文化財鑑賞ソリューション】気分はまるで学芸員!東京国立博物館で特別公開中の 8Kで文化財「みほとけ調査」を体験しよう
2021年11月17日
11月16日(火)から12月5日(日)まで、東京国立博物館 法隆寺宝物館(東京都台東区)で、8Kで文化財「みほとけ調査」を特別公開しています。

8Kで文化財「みほとけ調査」は、ガンダーラ、中国、日本で作られた3体の仏像を「8K文化財鑑賞ソリューション」※による高精細3D画像でじっくりと鑑賞していただくイベントです。
通常は間近で見たり、手に取ったりすることができない貴重な文化財。「8K文化財鑑賞ソリューション」は、その高精細画像を大画面8Kディスプレイに表示し、直感的な操作で画像を拡大・縮小・回転させながら鑑賞できるソリューションです。
今回のソリューションでは、画面に近づくと拡大、遠ざかると縮小、左右から覗き込むと回転、というように鑑賞者の動きに画像が連動する仕掛けが施されています。
※「8K文化財鑑賞ソリューション」は、当社の「8Kインタラクティブミュージアム」をベースに文化財活用センターおよび東京国立博物館と共同で開発したものです。
学芸員のように仏像を調査してみよう
本イベントでは、新開発の「懐中電灯型デバイス」を使って、画像の中の仏像に光をあてることで、普段見ることのできない細部の形状が浮かび上がります。学芸員が作品を調査するように、仏像をじっくり見る体験ができます。

新開発の「懐中電灯型デバイス」で照らして見ている様子


鑑賞体験できる仏像のご紹介
仏像はインド・ガンダーラで誕生し、中国に伝わり、朝鮮半島を経て日本へやってきました。今回は、各地域・各時代の特色がよく表れている3体の「菩薩」を比較し鑑賞することで、仏像の魅力を感じてもらおうと、この作品を選びました。

●「菩薩立像」(クシャーン朝・2世紀)パキスタン・ガンダーラ
仏像の誕生に影響を与えたギリシア彫刻を思わせるような、彫りの深い顔立ちが印象的。ヘレニズムの影響を色濃く残し 、 東西文化の交流によって生まれたガンダーラ美術の性格をよく物語っています。
●重要文化財「十一面観音菩薩立像」(唐時代・7世紀)中国
頭の上に10個の小さな顔がある十一面観音。頭からつま先まで白檀から彫り出す、超絶技法。インド風のエキゾチックな面貌は、この時期の唐における流行を反映しています。
●重要文化財「菩薩立像」(鎌倉時代・13世紀)日本
鎌倉時代には木彫の一部や装飾に異なった材質を用いる例が増えました。目に水晶をはめる玉眼はその代表的な例ですが、本像は上下の唇にも彩色の上に薄い水晶板をあてる、玉唇とでもいうべき技法を用いて、仏像に現実感を与える工夫を施しています。
本イベント期間中、3体の実物も館内で展示されています。ぜひ、この貴重な機会に実物のみほとけと、8Kの高精細3D画像をじっくりと見比べていただき、仏像の魅力をより深く味わっていただければと思います。

私自身、以前取材した東大寺の大仏さまなどを間近で見てきた経験もありますが、それでも細部まで一つ一つ見ることは難しく、また、予備知識のない状態で鑑賞体験しても、なかなか見るべきポイントは分かりません。結果、素通りしてしまうことも多かったのですが、自分が面白そうだと感じるところをクローズアップしたり、解説情報が表示されたりすると、もっと見てみようという気持ちになり、自然と知識や興味が身につくきっかけになるのではないかと感じました。
東京国立博物館入館にはオンラインによる事前予約が必要です。
東京国立博物館ホームページ「料金・チケット」で事前予約をお願いします。 総合文化展観覧料、または、開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)でご覧いただけます。
(広報C)
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