この小ささで衛星通信ができる!?開発中のLEO衛星通信ユーザー端末を「第2回 SPEXA -国際 宇宙ビジネス展-」に出展
2025年8月21日
シャープは、東京ビッグサイト(東京都江東区)で7月30日(水)から8月1日(金)まで開催された「第2回 SPEXA(スペクサ) -国際 宇宙ビジネス展-」に出展しました。スマートフォンの開発で培った小型・軽量化技術や通信技術を活用して開発を進めるLEO(低軌道)衛星通信ユーザー端末のほか、運用を支援するアプリケーションや実証実験の取り組みなどを提案しました。
当日の会場の模様をご紹介します!
これで衛星通信ができちゃうの!?と驚きのコンパクトさのコンセプトモデルにも注目です~!
■LEO衛星通信ユーザー端末【参考出展】
当社は2023年から、スマートフォンの開発で培った小型・軽量化技術や通信技術を活用してLEO衛星通信ユーザー端末の開発をスタート、船舶や建設現場での活用を目指し、2025年度中の早期実用化を目指しています。
このLEO衛星通信ユーザー端末を展示するほか、活用シーンもご紹介しました。
海上や山地などのセルラー通信が困難な場所において、リアルタイムでのデータ通信や位置情報の送信、遠隔操作などを実現します。災害時などにおける、企業の事業継続計画用途としても提案しました。
さらに、三菱ケミカル株式会社、国立研究開発法人情報通信研究機構、株式会社テックラボと共同で開発する、ドローンや自動車などモビリティ向けの超小型かつ軽量のLEO衛星通信ユーザー端末(コンセプトモデル)も参考出展しました。
小型・軽量化を進めることにより、ドローンや自動車など、モビリティへの搭載を実現することで、山地や災害時における被災地の通信回線確保に加え、位置情報のリアルタイム送信、自動運転車への利用など、LEO衛星通信の活用シーンが大きく広がります。
■運用支援アプリケーション【参考出展】
LEO衛星通信ユーザー端末の円滑な運用や管理を支援する、専用アプリケーションです。端末の状態や周辺の障害物の有無、衛星の位置などをモニタリングできるほか、障害が発生した際は対処方法を表示するので、メンテナンス作業も効率的に実施できます。
■実証実験
LEO衛星通信ユーザー端末の小型・軽量な特長を活かし、船舶や自動車に搭載した実証実験の内容を紹介。実用性や課題の検証を通して、さまざまな状況下における安定的な通信の実現に向けて開発を加速しています。
担当者に話を聞きました!
――どういう思いで出展したのですか?
今回の出展には、これまで私が自動車業界や電子機器分野を経験して抱いてきた「つなぐ技術を社会に届けたい」という思いを込めています。 特に衛星アンテナは、災害時の通信やスマートシティ、さらには次世代モビリティなど、幅広い分野で人々の暮らしを支える可能性を持っています。 その可能性を具体的に感じていただきたいと考え、今回SPEXAに出展しました。
――来場者の反応はいかがでしたか?
多くの方から「これなら現場ですぐ使える」「思っていた以上にコンパクトで実用的だ」といったお声をいただきました。特に、従来の通信手段では難しかったエリアでの利用を想定した質問が多く、改めてニーズの高さを実感しました。私たちの提案が単なる技術紹介にとどまらず、実際の課題解決につながると感じています。
――今後の展望を教えてください。
これからは単に製品を提供するだけでなく、パートナー企業や自治体と連携しながら、具体的なソリューションを社会に実装していきたいと考えています。今回のような展示会への出展でいただいた現場の声を丁寧に拾いながら、より多くの方に価値を届けたいです。
以上、「第2回 SPEXA -国際 宇宙ビジネス展-」シャープブースのご紹介でした!
今回参考出展したコンセプトモデルは、驚愕の小ささでしたね!社内でも「1人用の焼肉プレートみたい」と言われていた、従来モデル。超小型化したコンセプトモデルは何に例えられるのでしょう、楽しみです!笑
ちなみに、衛星アンテナの開発に使っているヒミツの部屋についてはコチラでご紹介しております。下記記事もぜひご覧ください♪
【関連リンク】
リリース
・「第2回 SPEXA -国際 宇宙ビジネス展-」に出展
・三菱ケミカル、NICT、TECHLABとモビリティ向け超小型軽量衛星通信ユーザー端末の共同開発に合意
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