「サステナビリティレポート2025」公開 – シャープならではの貢献でサステナブル社会の実現を目指す
2025年9月17日

シャープは9月3日、持続可能(サステナブル)な社会の実現に貢献する当社の取り組みと成果をまとめた「サステナビリティレポート2025」を公開しました。
本レポートは、投資家・顧客・従業員などのマルチステークホルダーに対して、シャープがESG※1(環境活動「Environment」、社会活動「Social」、ガバナンス「Governance」)の分野でどのような影響を与えているのか、どのように貢献しようとしているのかについて紹介するものです。「理念・方針/マネジメント」「シャープとSDGs※2」「環境活動」「社会活動」「ガバナンス」の5つのパートで構成し、主に2024年度(2024年4月 ~ 2025年3月)の状況を掲載しています。
今回のブログでは、レポートの制作チームを代表してESG担当の土屋、水口に「サステナビリティレポート」の意義・役割や、レポートを通じてシャープが訴求したいこと、今回充実させた内容などについて話を聞きました。

※1:ESGとはEnvironment「環境」、Social「社会」、Governance「ガバナンス」の頭文字をとった言葉で、企業が長期的に持続可能な成長をするために不可欠な3つの経営観点。
※2:SDGsとはSustainable Development Goals=持続可能な開発目標のこと。2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2030年までの15年間で達成する目標として掲げられました。17の目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
■「サステナビリティレポート」の意義・役割とは?
(土屋)さまざまな国際基準に沿った取り組みやその情報開示により、グローバル社会から信頼される企業グループになることを目指しています。
(水口)さらに、レポート制作を通じて、昨年度の取り組みからの進捗状況を確認できるほか、他社レポートをベンチマークすることにより、自社・各部門の状況を把握することで、今後の取り組みを明確化していくことができます。
■「サステナビリティレポート」を通じて、シャープが訴求したいことやESGの観点で進展が見られたこととは?
(土屋)ESG(環境活動、社会活動、ガバナンス)の各分野別に説明します。

<環境活動(E)>
シャープは、長期環境ビジョン「SHARP Eco Vision 2050」のもと、2030年の自社活動のCO2排出量と、2050年のサプライチェーン全体のCO2排出量をともに「ネットゼロ」にすることを目指しています。この長期環境ビジョンに取り組み、達成することで、持続可能な地球環境の実現に貢献します。


2024年度の実績としては、自社活動に伴うCO2排出量は前年度比で約30%削減を達成。再生可能エネルギーの導入率も約25%に拡大しました。また、製品の省エネ性能向上による削減貢献量(社会全体のCO2排出量削減への貢献:Avoided Emission)は122,000t-CO2となりました。
ほかにも、バージンプラスチック※3の使用量削減に向け、「プラスチック以外の素材への代替化」「再生プラスチックの採用」「バイオプラスチックの採用」などにも積極的に取り組んでいます。
※3:過去使用されたことのないプラスチックのこと。
<社会活動(S)>
ダイバーシティ・人権尊重・地域社会への貢献活動に取り組むことで、多様な働きやすい環境づくりを実現するとともに、地域の社会的課題解決を進めています。具体的には、DE&I(Diversity, Equity & Inclusion)方針の策定・公表に加え、国際的な規範に即した人権デュー・ディリジェンスの取り組みを強化しています。また、障がい者のキャリア教育支援として2012年度に始めた「出前授業」や「職場体験実習」を継続して実施しています。
<ガバナンス(G)>
コンプライアンスを遵守し、透明性のある意思決定を実践していくことで、公平で信頼できる経営を推進しています。

■今回特に充実させた内容や新しく取り組んだことなどありますか?
(水口)<環境活動>のパートは、新たに事業活動を通じた削減貢献量への取り組みや、バージンプラスチック削減の取り組みを各事例とともにわかりやすく紹介し、パートそのものの内容も増やすことで当社の重点的な取り組みに関する情報発信を強化しました。
<社会活動>では、中期経営計画で公表した「“人”への投資拡大」に基づく、人材戦略や人材育成、従業員エンゲージメントの向上に向けた取り組みに関する情報を充実させました。

さらに、上述したように、「2030年の自社活動のCO2排出量および2050年のサプライチェーン全体のCO2排出量ともにネットゼロを目標」とするといった、サステナブル経営推進のためのマテリアリティ(重要課題)の目標開示を拡充したほか、レポート全体を通じて、ESGレーティングなど社外からの評価を向上していくための情報開示を重視した内容にしました。

また、当社デザイン部門の監修を受け、他の社外向け発行物(統合報告書等)とのデザイン統一を図りましたので、これまで以上に洗練されたデザインのレポートになったと自負しています。
■最後にシャープのESG活動に対する想いを教えてください。
(水口)社外のステークホルダーが企業にどのような取り組みや情報開示を求めているかを正しく理解していくことが大変重要だと考えています。そのため、さまざまな機会を通じて、今後もより一層、ステークホルダーとの対話を行い、その意見を反映していきたいと思います。

■ありがとうございました。
「サステナビリティレポート2025」では、さまざまな取り組み事例を紹介しています。シャープが、テレビやスマホなどを単に製造・販売するだけでなく、サステナブル社会の実現に向け、いかにさまざまな取り組みを行っているのかよく理解できるレポートになっています。製品の製造・販売だけでない、企業の取り組みを知るきっかけとなると思いますので、ぜひ、一度ご覧ください。
(広報H)
<関連サイト>
■シャープサステナビリティサイト
「サステナビリティレポート2025」
■SHARP Blog:
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