美少女VRヘビーユーザーから生まれた、シャープ初のVRグラス開発者インタビュー!
2026年6月29日
わっしょい!
「VRって重いし、準備が面倒くさい」
――そんな声を聞いたことはありませんか?
シャープ初のVRグラス「Xrostella VR1」は、その常識を変えたかもしれません。
VRグラス本体と眼鏡拭き、本体のCADデータがもらえるクラウドファンディングは、目標の2100%を達成し、さらにまい進中。
そして、残すところ、あと2日となりました!
「Xrostella VR1」はどんなVRグラスなのか、
開発担当者に聞きました!
■「気軽に長時間使える」VRグラスをつくりたい
――「Xrostella VR1」の特長は?
(小山)一言でいうなら、「軽い!」「メガネ型!」「気軽!」です笑
――もう少し、補足お願いします笑
(小山)一番の特長は軽さです。
スマホ開発で培った軽量化の知見を活かし、徹底的に軽さを追求しました。
重いと長時間遊べないし、首への負担も大きい。だから今回はバッテリーを省き、有線接続にしています。世界的なトレンドはスタンドアローンですが、長時間使うなら軽さが正義だと思っています。
そして、メガネ型デザイン。
『さっとかけられる』ことを目指しました。VRって準備が面倒くさいじゃないですか。それをなくしたかった。
寝転がりながら使えるのもポイントです。
さらに、ワンパッケージで遊べる設計もこだわりの一つです。
箱を開けたらすぐ遊べる。外部センサー不要で、ヘッドセットにカメラを内蔵しました。外付けカメラをセンサーとする方式もあるのですが、面倒くささを減らすことで、VRをもっと身近にしたかったんです。
大きさ比較:AQUOS R9 pro とほぼ同じ大きさ
■バーチャル美少女になって遊んでたら、
いつの間にかVRゴーグルをつくってました笑
――なるほど。メガネ型で軽く、気軽に気楽にVRを楽しめるデバイスっていうことですね。
なぜこの形にいたったのですか?開発の経緯を教えてください
(小山)よくぞ聞いてくれました!ちょっと長くなるんですが、改めて語っていいですか笑
まず、私とVRの出会いは2021年秋ごろ。最初にVRを体験したときの衝撃は今でも忘れられません。
当時、スマートフォンの商品企画をしていました。
「ポケベル、ガラケー、スマホ。次のコミュニケーションデバイスって何だろう?」と考えたり、色々な商品にふれたりしている時でした。
通信事業に携わっていた身で恥ずかしいのですが、VRのことちょっと舐めてたんです。
ガビガビ画質のジェットコースター見るやつでしょ(笑)みたいに思ってました。
それがどうでしょう。
いざ、試してみると、無料のチュートリアルアプリを開いただけで、感動して崩れ落ちそうになりました。
その場で学生時代の友人10人くらいに連絡をしてVR機器を買わせてしまったと言えば、私がどれだけ感動したか伝わるでしょうか。
同世代の方はわかると思うんですが、96年生まれの私の高校時代に一番流行っていたライトノベルは、VRゲームをテーマに描いた作品でした。当然私も大好きで全巻読んでいました。
振り返ると、小学生の頃にARがキーデバイスとなるアニメを見て、高校生の頃には前述の人気ライトノベル、大学生になったら有名監督がVR/メタバースを本気で取り扱ったSF映画で興奮し、社会人になってからはVRが自然に使用される中国SFのド名作シリーズに心を打ち抜かれました。つい最近もメタバースを扱った配信限定のアニメーション!が凄く流行ったりもしましたね。もちろん複数回見て複数回泣きました
私の青春は常にXRとともにあったのです。
そうです。
私たちの想像する近未来SFには、XRが絡んでいました。
そして、2021年秋。私は想像していた「近未来」を現実に生きているんだ。
そう強く確信しました。
そこからは、どっぷりバーチャル世界にハマりました。
美少女になってバーチャル世界を遊びたおしたり。

気づいたらVRゴーグルのヘビーユーザーになっていました。
そしてもちろん、社内でもメタバース!VR!メタバース!と叫んでいました。
いつの間にやら、VRゴーグルやメタバースの社内勉強会を開いて、同僚にVRの布教をするまでに。
ただ正直に言うと、「重い」「準備が面倒」「長時間はつらい」という課題も同時に感じました。
私がVRをすすめて実際に購入してくれた10人は次第に使わなくなり、毎日使い続けているのはいつのまにか私だけになっていました。
理由を聞くと、
• セットアップが面倒
• 重くて疲れる
• 30分程度しか遊べない
といった声が多かった。体験自体は素晴らしいのに、続かない。それがすごくもったいないと感じました。
一方で、私がその頃手がけていたのは「軽量スマートフォン」。
日常的に身につけるものは、軽くないと使われない。
この考え方はVRにも当てはまるはずだと確信していました。
そんな中、社内でもVR技術に注力していこうという動きがあり、VRチームに選出されることになります。
そこから、先ほどお話ししたような、自分がVRゴーグルで遊んでもったいないと感じたことをベースに、「軽くて、長時間使っても疲れないデバイス」の開発をはじめました。
――ありがとうございます。熱量と経緯がよくわかりました笑
その後2023年の米・ラスベガスで開催されたCESでコンセプトモデルを出展しましたよね。
(小山)はい、サイバーチックなデザインが注目を集めて、来場者からの反響は想像以上に大きかったんです。
その時の反響が製品化の後押しになりました。
当時のVRは高性能化が進む一方で、重くて装着のハードルが高いものが多く、長時間使うには負担が大きい。そこに対して、『軽くて長時間使えるVR』という方向性は、ヘビーユーザーにもビジネス用途にも響いたようでした。
CESの後、2024年から2025年にかけて、VRやメタバースを取り巻く環境が大きく変わっていき、配信者やVTuberの広がり、テーマパークでのVR体験の増加など、「VRでコミュニケーションすること」が一部の人だけのものではなくなってきていて、このタイミングであれば、本格的に製品化する意味があると判断しました。
ですが、スマホなら1年くらいでできる開発も、VRとなると勝手が全く違います。軽さや快適性を追求する中で、開発は難航し、結局2年かかってしまいました。
──2025年10月に幕張メッセで開催されたXR総合展でほぼ完成形の製品を出展した際は、かなりの反響があったと聞きました。
(小山)正直、ここまでとは思っていませんでした。ブースは最小限、事前告知もなし。正直、誰も来ないと思っていたのですが、初日から多くの来場者が足を止め、SNSで拡散してくださったことで、2日目以降は開場直後から人が押し寄せる状態に。
限られた人数で対応していたので、整理券を配るほどの“てんやわんや”でしたが、それだけ「シャープがVRをやっていること」への期待があったのだと感じ、嬉しかったですね。
──そして、、、2026年。やっと念願のクラウドファンディング開始、ということですね。
(小山)はい。念願のクラウドファンディングです!
今後は、開発者と直接話せるイベントをVR空間でやるとか、いずれ、製品発表会もVRで開催できたら面白いですよね。夢は膨らみます。
──もう一度製品について伺います。冒頭にも少しふれていましたが、最近の主流とは逆の、あえて「有線」を選んだ理由を教えてください。
(小山)確かにトレンドだけを見ると、スタンドアローン(単体動作)が主流です。ただ、用途によって最適解は違うと考えています。
長時間VRを使うヘビーユーザーの多くは、結局バッテリー切れを避けるためにケーブルをつないで使っています。それなら最初からバッテリーを内蔵せず、その分とことん軽くする方が、体験としては合理的ではないかと。
座って映画を観る、VR空間で会話をする、研修やトレーニングで使う──そうしたシーンでは、軽さこそが最大の価値になります。今回の「Xrostella VR1」は、そうした用途を明確に意識した設計です。

──セットアップの簡単さも重視して。
(小山)はい。VRはどうしても準備が複雑になりがちです。外部センサーを設置したり、別売りの機器を買い足したり……。
そこで今回は、ヘッドセット本体にカメラを内蔵する“インサイドアウト方式”を採用し、外付けセンサーなしでトラッキングが完結する構成にしました。コントローラーも含め、ワンパッケージで完結する。箱を開けたら、あとはPCにつなぐだけでVRを始められることを目指しました。
コントローラーも付属しています。
──そしてメガネ型ですよね。3つの特長はもう覚えました!笑
(小山)そうですね。メガネ型という形状は、デザインありきではなく「とにかく軽く、長時間使えるVR」を目指した結果たどり着いた答えです。
さっと掛けられて、身構えずに使える。そんな日常に近いVR体験を実現するための形状です。
また、VRを付けたまま寝転がる文化もありますよね。
メガネ型は背面に大きな出っ張りがないため、もたれかかった状態や横になった姿勢でも使いやすいかと思います。
他にも、視力調整機構、5本指トラッキング、ハーフビデオスルーモードなど「Xrostella VR1」にはまだまだ特長があります。
視力調整機構では、レンズを回すだけで、最大-9.0Dまで調整可能で、メガネをかけずに裸眼でVRを楽しむことができます。メガネを新たに用意するほどではないものの視力に不安がある方や、
現在コンタクトレンズで長時間プレイされている方にも、快適に裸眼でのクリアな映像を体験いただけます。
5本指トラッキングについてですが、ハンドコントローラの小指・薬指部分にもタッチセンサーを搭載しており、小指だけ立てる動きや、あの“糸を出すポーズ”など、細かな指の動きまでしっかり表現できます。アバターとの動きの一体感が向上し、没入感もぐっと高まります。
ハーフビデオスルーモードでは、ワンボタンでビデオパススルーへ切り替え可能で、単なる切り替えにとどまらず、画面の上半分をVR、下半分を現実映像にするハーフ&ハーフ表示にすることができます。これにより、VR空間を楽しみながら、キーボード操作や飲み物を手に取るといった動作もスムーズに行えます!
まだまだこだわりはあるのですが、今回はここまでにしておきます!笑
──最後に、商品名「Xrostella(クロステラ)」の由来を教えてください。
「クロス(交差)」とラテン語の「ステラ(星)」を組み合わせた名前です。星空の輝きのように綺麗な映像体験を約束するという意味がひとつ。そして、星は世界や人を象徴する存在。VRによって、これまで交わることのなかった世界や人が交差する──そんなコミュニケーションを実現したいという想いを込めました。
日本と海外、現実と仮想、仕事と遊び。星と星が交差するように、人と人が自然につながる未来を、場所や時間を超えたコミュニケーションを――シャープのVRでつくっていけたらと思っています。
以上、開発者インタビューをお伝えしました。
シャープ初のVRグラス「Xrostella VR1」は、VRヘビーユーザーの開発者から生まれました。
インタビュー当時は、クラウドファンディング達成する自信しかないが、達成しなかったらどうしよう。。。と矛盾だらけなことを言っていましたが、無事達成することができ、まだ伸びています!
クラウドファンディングは6月30日まで!
その後は、一般発売などすべて未定ですので、現状は、シャープのVR「Xrostella VR1」をGETできるのはクラウドファンディングだけです!ご検討中の方はお急ぎください~!
【関連リンク】
◆クラウドファンディング
装着感を感じさせない。200gの壁を突破。シャープが贈る、軽量VRグラス、Xrostella VR1。長時間楽しめる、極上のVR体験を。 | GREENFUNDING
◆VR製品サイト
◆リリース
クラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING」にて、VRグラス「Xrostella VR1」の支援者募集を開始
VRグラス「Xrostella VR1」を開発
◆note
バーチャル空間で遊び倒していたら、いつの間にかそれが仕事になって新商品まで開発していた話
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