「外から冷やす」「中から冷やす」JR東海に導入されたシャープの暑熱対策ソリューション
2026年8月24日
夏の暑さが年々厳しさを増すなか、職場における暑熱対策の重要性が高まっています。特に、屋外や高温環境下で働く現場では、社員の安全を守るための実効性のある対策が求められています。
こうした中、東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)では、従来からの暑熱対策に加え、シャープの暑熱対策ソリューションを活用した新たな取り組みを進めています。
今回は、その現場である大阪台車検査車両所で開催された取材会の様子を交え、同所における暑熱対策の取り組みと、そこで活用されているシャープの「手掌冷却用+12℃適温蓄冷材」および「アイススラリー冷蔵庫」についてご紹介します。

■深刻化する暑さ。JR東海が取り組む暑熱対策
2026年7月に開催された取材会では、はじめに、JR東海 新幹線鉄道事業本部 関西支社 大阪台車検査車両所 所長の西出様が本取り組みの趣旨を説明しました。

「近年、気候変動に伴う気温上昇により、熱中症のリスクは年々高まっています。大阪台車検査車両所では、これまでもさまざまな暑熱対策に取り組んできましたが、2024年度からシャープと連携した新たな取り組みを進めています。2025年度には適温蓄冷材も新たに導入し、その特性の検証もシャープと共同で実施しました。今後も、社員の安全と健康を最優先に、暑熱対策のさらなる充実に努めていきます。」
続いて、大阪台車検査車両所 車両技術係の別納様より、これまでの取り組みと新たな暑熱対策の内容、そしてシャープと実施した特性検証の結果について、詳しく説明されました。

・高まる暑熱対策の重要性
「社会全体で暑熱対策の重要性が高まっています。夏の平均気温は年々上昇しており、屋外や高温環境下で働く現場では、暑熱対策の充実が求められています。
こうした状況を受け、2025年6月1日には改正労働安全衛生規則(厚生労働省)が施行され、一定の暑熱環境下で作業を行う事業者に、熱中症の早期発見のための報告体制の整備や、重篤化防止手順の作成・周知が罰則付きで義務付けられました。」
・大阪台車検査車両所のこれまでの暑熱対策

「大阪台車検査車両所では、これまでも、ファン付き作業着の個人貸与、スポットクーラーの設置、各作業場への冷蔵庫の設置など、多くの暑熱対策を実施してきました。さらなる暑熱対策として、シャープの2つのソリューションを新たに導入しています。」

大阪台車検査車両所が従来から実施してきた暑熱対策
・対策①「アイススラリー冷蔵庫」により「中から冷やす」
「一つ目の対策が、シャープの『アイススラリー冷蔵庫』の導入です。アイススラリーとは、微細な氷と液体が混合した流動性のあるフローズン状の飲料。氷よりも飲みやすく、冷たい飲料よりも体を冷やせると言われています。
大阪台車検査車両所では、2024年度以降、現場に『アイススラリー冷蔵庫』を設置し、効果的な飲料をいつでも飲める環境を整備しています。」

庫内では、上段の適温蓄冷材と下段の飲料を同時に冷やせます


液体の中に微細な氷が広がり、フローズン状のアイススラリーに変わります(右)
・対策②適温蓄冷材により「外から冷やす」
「二つ目の対策が、シャープの適温蓄冷材を活用した手のひら冷却です。手軽に身体冷却できる点に着目し、2025年度に導入。仕事の合間に手のひらで握るだけで身体を冷やせるため、現場に導入しやすい対策として運用されています。」

手のひらに収まるサイズで、握って体を外から冷やします


大阪台車検査車両所では、今夏以降、適温蓄冷材の活用を広げるなど、暑熱対策のさらなる充実に取り組んでいくとしています。
■シャープの暑熱対策ソリューション
次に、シャープの暑熱対策ソリューションについて、シャープ株式会社 Smart Appliances & Solutions事業本部 国内キッチン事業部 調理技術部 課長の黄が紹介しました。

国内キッチン事業部 調理技術部 課長の黄
「シャープの暑熱対策ソリューションは、体を外から冷やす『手掌冷却用+12℃適温蓄冷材』と、体を中から冷やす『アイススラリー冷蔵庫』の2つで構成されています。
『手掌冷却用+12℃適温蓄冷材』は、体を外から冷やして、暑熱環境での活動サポートを目的とした製品です。液晶が『真冬のスキー場」でも固体化せず『真夏の海岸』でも液体化しないように、状態が変化する温度(相転移温度)を制御する技術を転用し、氷の相転移温度(0℃)を所定の温度にコントロールしています。
シャープでは、『TEKION LAB』ブランドのもと、−24℃〜+28℃までの幅広い温度帯の適温蓄冷材を開発しています。」

幅広い温度帯を開発用途に応じて最適な温度を選べます
「手のひらの冷却は、一般的に、10℃から15℃の温度帯が効果的だと言われています。
シャープの『手掌冷却用+12℃適温蓄冷材』は、この効果的な温度帯に着目し、手のひらを『+12℃』で冷やす設計としています。
また、みなさんも、氷を握っていて痛いと感じたことがあるかと思います。人の皮膚は冷えすぎると、冷たさが痛みとなって感じると言われております。冷たすぎで痛みを感じることなく、快適な温度で冷却し続けられることが、『手掌冷却用+12℃適温蓄冷材』の特長です※。」

※ 温度の感じ方には個人差があります。
「もう一つの暑熱対策ソリューションが、『アイススラリー冷蔵庫』です。暑熱対策として効果的なアイススラリーを作り、保存します。『アイススラリー冷蔵庫』で冷やした市販のペットボトル飲料に衝撃を加えることで、中身がフローズン状に変化し、アイススラリーが生成できます。取り出してすぐ飲用できるのも魅力の一つです。
500mlボトルなら約40本、280mlなら約55本を収容可能。作りおき保存モードにより、複数回に分けて飲用することもできます。」

事業所や現場詰所にも設置しやすくなっています
シャープの暑熱対策ソリューションは、鉄道分野に限らず、建設業、製造業、物流、屋外イベント運営など、暑熱環境下での作業がある幅広い現場でご活用いただけます。職場における暑熱対策の強化や、社員の安全確保の一環として、ぜひご検討ください。
当社は今後も、暑熱対策ソリューションの提供を通じて、暑熱環境下で働く方々の安全で快適な環境づくりに貢献してまいります。

■製品に関するお問い合わせ・詳細情報はこちら
手掌冷却用+12℃適温蓄冷材
製品情報:https://jp.sharp/tekion/
お問い合わせ:https://cgi.jp.sharp/business/contact/tekion/
アイススラリー冷蔵庫
製品情報:https://jp.sharp/business/reizo/
お問い合わせ:https://jp.sharp/business/reizo/contact/
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