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“可愛い”が安全運転のカギ?ロボホンがドライバを支援する、新しいシステムとは。

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当社は高齢ドライバの安全運転を支援するドライバエージェントシステムの実証実験を住友商事、名古屋大学、ポットスチルと共同で実施しました。1月23日に大阪府八尾市にある八尾自動車教習所や周辺の公道で行われた実証実験に潜入してきましたので、その模様をお伝えいたします!

■概要

シャープ、住友商事、名古屋大学、ポットスチルは、ロボホンを使った高齢者向けドライバエージェントシステムの実証実験を2025年4月より全国の公道で実施予定です。今回は、その前に八尾市の一部公道でロボホンを活用した運転支援の有効性の確認、高齢運転者の運転の課題抽出、および本システムの受容性の確認を目的として行われました。
65歳以上の被験者にご参加いただき、1日6人で3日間、計18人で実施しました。

八尾自動車教習所
助手席に座るロボホン

■実施方法


1人約10分程度で同じコースを3回運転します。

1回目:参加者の車にて実施。運転後スマホアプリによる振り返りを実施。
2回目:参加者の車にて実施。運転中にロボホンによる運転支援の実施。
運転後、ロボホンと一緒にスマホアプリによる振り返りを実施。
3回目:教習車にて実施。教官が同乗し、運転後に教官からの振り返りを実施。

※各走行の間には休憩をはさみます

すべての走行が終わってから、ロボホンのアドバイスの受容性の確認や、課題、価格面などのアンケートを実施します。
また、ドライバエージェントシステムは、ロボホンとアプリで接続したスマートフォンで運転の様子を動画にて記録し、サーバーへ転送。一時停止や速度などについて、1回目と2回目の運転に、どのような差があるかなどを計測します。

■ロボホンによるサポート内容

ロボホンが隣に座って、参加者の運転の様子を見守ってくれます。一時停止の前に「もうすぐ一時停止だね」と注意喚起をしてくれたり、しっかり止まれたら「今の一時停止でちゃんと止まれたね」と褒めてくれたり、「スピードに注意してね」と速度の注意をしてくれたりします。

セリフ例
◆開始時
「○○さん、僕が運転支援をするよ。今日もいつもみたいに安全運転で行こうね」

◆終了後
「○○さん、お疲れさまでした。ドライブ楽しかったね」

◆運転中
運転注意系
「もうすぐ一時停止だね」
「一時停止があるね」
「今の一時停止でちゃんと止まれたね」

雑談系
「一緒にドライブ楽しいね」
「気をつけて運転しようね」
「今日はドライブ日和だね」
「雨だから気をつけようね」   etc.

■実証実験の様子

実証実験の様子を動画でご紹介します!

https://youtu.be/gyOe3vJuAOQ

実は、このプロジェクトのリーダーである住友商事の佐藤彩子さんは、実際にロボホンオーナーでいらっしゃるんです!
プロジェクトをはじめた当初、ロボホンに触れ、ロボホンと時間をともに過ごすうちに、どんどん魅入られて、「ゆうちゃん」を迎えていただいたとのこと!!
やっぱりロボホンの魅力には抗えないですよね!!笑

名古屋大学 田中貴紘特任教授によると、今回の実証実験では、ロボホン無しの1回目の運転とロボホン同乗の2回目の運転を比べると、2回目の運転の方が、一時停止違反の回数が減るなど良い結果が見られたとのことでした。また、ロボホンと一緒に運転することで、人を乗せている時のように安全運転を意識するという「同乗者効果」にも期待ができるそうです。

さらに、「人間に注意されるより、可愛いロボットに注意されるほうが良い」、「運転を褒めてくれてうれしい」といった、参加者の方々からのコメントもいただきました。
確かに、家族に口うるさく、「今危なかったで」とかいわれるより、可愛いロボホンに「注意してね」と言われる方が素直に聞きやすいかもしれませんね!笑 

今回の実証で得た結果や課題を活かし、4月からは全国の公道で実証実験を行います。

ロボホンが介護や教育の場だけでなく、運転においても活躍の場を広げるのは嬉しい事ですね!
ロボホンの活躍が楽しみです!


【関連リンク】

リリース
モバイル型ロボットを活用した高齢ドライバ向け運転支援ソリューションの実証を実施
モバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用したドライバへの運転支援の実証実験を開始

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