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【エンタメをより楽しく】最新機種AQUOS企画開発者インタビュー!<AQUOS R10編> 

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わっしょいしょーい!
本日7月10日はAQUOS R10の発売日です!

前編の企画開発担当者インタビューでは、AQUOS wish5の進化についてご紹介しました。後編ではAQUOS R10についてふれていきますー!!

AQUOS wish5
AQUOS R10

■メンバー紹介

  

  メンバーはwish5編に続き、スマートフォンの商品企画・開発を担当する、こちらのふたり!

<AQUOS wish5 メイン担当>
通信事業本部 パーソナル通信事業部
商品企画部  宮路

<AQUOS R10メイン担当> 
通信事業本部 パーソナル通信事業部
商品企画部  鎌田

AQUOS R10は、エンタメをより楽しく。

―――AQUOS R10のコンセプトについて教えてください。

AQUOS R10の前モデル、AQUOS R9が非常に好評でして、おかげさまで販売もその前のAQUOS R8比3倍と好調です。この好評の要因を調査すると、AQUOS R9と一緒に検索されているキーワードが、映画やアニメ、音楽といったエンタメの言葉が今までのRシリーズと比べて多かったんですね。R9 proとの比較でもエンタメコンテンツの消費という点でお客様に届けられていることがわかり、R10ではエンタメ周りをより強化していくという方向性が固まりました。「生で観るより生々しい。」をキーワードにしています。

―――実際に、R9からどこが進化したのでしょうか。まずカメラについて教えてください。

カメラは、引き続きライカカメラ社との協業で、絵作りをきっちり強化しています。R9 proで採用した14chスペクトルセンサーを搭載し、光の波長を見て、より「見たまま」に、忠実な色を再現できるようになりました。

また、動画についても「Dolby Vision®」により、リアルなディテールと驚異的なコントラスト、鮮やかな色彩で撮影でき、画質の良さ、テクスチャー感や解像度もあがっています。例えば、レンガ作りの建物、その前に石の壁が立つ、といったような夜の風景があったとします。やはり暗いところだと、石やレンガの肌感、質感はなかなか表現できないのですが、そういったものも非常にキレイに伝えられるようになりました。

―――おすすめの撮影シーンはありますか?

気楽に撮影して、簡単に良い写真が撮れるっていうのがRシリーズで目指すところです。さきほどの作例にもあった夜景はやっぱり、一度撮って体験していただきたいですね。自信があります。さらに、スペクトルセンサーが活きてくるシーンが室内光です。室内の照明によってはどうしても色味が表現しにくくなるのですが、そこをより忠実にとれるようになりました。喫茶店とかバーとか暗めの室内であっても、料理がきれいに撮れますし、店内写真なども雰囲気の良い写真が撮れます。ぜひお試しいただきたいです。

AQUOS史上最高の明るさ!

―――ほかにも進化したところはありますか?

ディスプレイのピーク輝度が2,000nitから3,000nitとスマートフォンAQUOS史上最高の明るさになりました。また、音に関しても、R9 proでフルメタル化したBOXスピーカーをR10の上部スピーカーでも採用、音も大きく、音圧も高くなり、再現できる音の周波数も広がり、さらにバランスも良くなっています。

輝度3,000nitによりリアルを超える映像美を実現
左がAQUOS R9、右がAQUOS R10

―――バランスというのは何のバランスでしょうか?

音の出力のバランスです。R10には端末上部と下部にスピーカー孔があります。スピーカーは、スピーカーユニット(振動板とそれを引っ張る磁石で構成されるいわゆる音を出す部品)と、それを閉鎖するスピーカーボックスで構成されます。
閉鎖すると振動が筐体など伝わってほしくないものに伝わることを防げる一方でそのボックス内の容量がスピーカーの性能につながります。

スマートフォンは設計上、上部の方がカメラやSIMトレイ、アンテナやCPUなど基板構成が多いため、上側(耳元側)がスピーカー(ユニット+BOX)に使える容量が狭くなるんですね。そのため、R10では、内部容量を稼ぐために上側のBOXを全金属化しています。

金属のボックスは通常の樹脂のボックスより硬いため、壁が薄くても性能が保てます。(下記右下の画像参照)

さらに、近い音圧と周波数特性を出すためにはBOX内部の容量が近い方がより簡単になりますので、両方のスピーカーの音響特性を近づけることで同じ大きさ(厳密には音響特性が近い)音が出せるようになるんです。

音響特性が近い音が出せる、ということは音の出力のバランスが良い=音の立体感や音の発する位置の再現(どの楽器がこの辺にいるなど)が可能となるんです。

―――私は、R9を持っていて、スピーカーが良くなったことで、大音量での動画視聴が快適で推し活がめちゃくちゃ捗って助かっているんですが、R10ではそれよりもさらに進化しているってことですね!笑

はい、そうですね!ぜひR10でも推し活してみてください!笑

AI機能の今後は・・・!

―――AI機能の進化はいかがでしょうか??

R9 proで新搭載した、電話アシスタント機能が進化しています。電話アシスタント機能は、AIが電話の内容を聞き、重要な言葉をメモしてくれたり、スケジュール調整のアシストをしてくれたりします。オンデバイス(デバイス内で処理が完結すること)の生成AIなのでプライバシーも安心、という機能です。R10では、その通話の会話の中で日時を示す言葉がはいっていると、メモをしてくれて、その通知をタッチすることで、簡単にスケジュールに登録ができるようになりました。

例えば、「4月14日に動物園か水族館か、映画館にいこうよ」という通話をしていたとします。すると下記のような、ハイライトをAIがつくってくれて、上から3つ目の通知をタッチすると連携しているスケジュールアプリに自動的に登録される、といった感じです。

生成AIが会話中のキーワードをリスト表示(イメージ)

また、撮影時に影を除去する機能も進化しています。料理におちた影をAIが判断して自動で消してくれる機能をR9で新搭載したんですが、R10ではテキスト文書の影除去にも対応しました。写真をとってからワンタッチで影が除去できるので、使っていてちょっと楽しいですよ笑 名刺、免許証、マイナンバーカードなど、うまく写真にとれない、というお困りごとが多いかと思います。そんな時はこのAI影除去機能にお任せあれ!でございます!

AIによる影除去のデモ
https://www.youtube.com/watch?v=WJQ-0MS5QXk

―――AIを活用した機能は、今後どのような方向で開発していくのでしょうか?

他社と同じことをやっても、シャープらしくないと思っています。
お客様がやらないといけないことを、AIが先回りしてやってくれる、「勝手にいい感じにしてくれる」っていうのが理想だと思うんですよね。今は電話機能、カメラ、画像処理などにスポットを当てていますが、どんなふうに先回りしたらお客様に喜んでいただけるか、日々、チームで必死に考えています!必要な機能や新しい機能は押さえたうえで、「ああ、そういうところ確かに面倒だよね」とか「そういうところを勝手にやってくれると楽しいよね、楽だよね」というところに目を付けて実現できるのがシャープらしさだと思うので。

すみません、今言えることはここまでですね。もうちょっと待っていていただけると!笑 いずれ商品でご提案いたしますので、今後にご期待ください!

―――AI機能の進化、楽しみです!

細かいキラッが上質感に

―――デザイン面について教えてください。

背面デザインについては、R9で刷新したデザイン、自由曲線と、あえて不揃いにしているカメラ配置が話題になりました。そこは好評をいただいているという判断で、R10にも踏襲しています。R10はハイエンドモデルですので、上質感、高級感を大事にしています。
R9のカメラ周りの自由曲線の側面には2段のダイヤカットというキラッと光るカットをいれているのですが、R10では新しく追加した14chスペクトルセンサー周りにもダイヤカットを入れて上質感を演出しています。とても細かいところなのですが、これがあるとデザインに高級感や立体感が出るので、あるのとないのとではぜんぜん変わってくるんですよね。

R10で新しく追加された14chスペクトルセンサー周りにキラッと光るダイヤカット

ダイヤカットについてはこちらを参照ください
https://blog.jp.sharp/2024/10/28/47406/

高級バッグから着想!?

―――今回R10のカラバリは3色ですね。R9のグリーンは採用しなかったのですか?

そうですね、グリーンはR9で象徴的なカラーとして印象を与えられたと思っていますので、R10ではカラバリを変えています。R9にはブラックが欲しかったというお客様の声もありまして、R10ではカシミヤホワイト、チャコールブラック、そしてトレンチベージュの3色をご用意しています。

左から、カシミヤホワイト、チャコールブラック、トレンチベージュ

―――トレンチベージュって、R9のグリーンのように、スマホではあまり見ない色味ですね?

トレンチコートの色味といったらわかりやすいかもしれません。最近、高級ブランドのバッグなどに使われているカラーなんです。

―――トレンチベージュのスマホ片手に、トレンチコートを着てお出かけしたくなりそうですね!
   ホワイトはR9にもありましたが、色味に変化はあるんでしょうか?

ホワイトの色味にもこだわっておりまして、R9はわりとすっきりした白だったんですが、R10では赤みが増した白となっていて、あたたかみのある、生活になじむ白になっています。

―――本当だ!並べて比べると違いますね。

左がR10、右がR9

本当に微妙な差なんですがね。この違いで印象が変わるのでおもしろいですよね。
まぁ、調整の際に、技術者に怒られているんですが笑 「色の微妙な差異は調整が難しいんだ!」って。なんとか要望通りの色味になってよかったです。

黒もチャコールブラックといって、少しグレーがかったような色味で真っ黒ではないんです。少しトーンを抑えた主張しすぎない黒を狙っています。個人的にはこの黒が一番好きです!

―――お!鎌田さんの推しカラーはチャコールブラックですね!

こだま!?もしかして・・・!

R10とwish5両方なんですが、本機から着信音・通知音 とシステムフォントを新しくしています。着信音・通知音は「こだま」という名前の曲で、イチから作ったんですよ。ヨナヌキ音階ってご存じですか?

―――わかりません、、、、

ヨナヌキ音階は、ドレミファソラシの4番目と7番目抜き、つまりファ、とシの音以外の音階という意味なのですが、「こだま」はその5つの音で構成された曲です。ヨナヌキ音階の曲は日本っぽくて、やさしい音色になるので、有名アーティストがよく使ったりしているんですよ。

今までの着信音・通知音は急に鳴ると、「電話にでないと、通知を見ないと」と少し焦りがまじるような強いアテンションでしたが、今回からは「電話にでてもいいしでなくてもいい、通知はあとで見たらいい」と感じるような、やさしい音にしました。「電話にでなくてもいい」というのは、でなくても代わりにAIが対応してくれるからです。

下の動画を聴いてもらえればわかるように、とても耳なじみのいいやさしい音色です。ヨナヌキ音階は耳に残りやすい音階といわれていて、ヨナヌキ音階で構成された「こだま」は、やさしく気づかせることができる、受動的なサウンドになっています。マリンバという木製の楽器を使っています。

着信音「こだま」
https://www.youtube.com/watch?v=x5gHYH4gX9M

―――やさしい音色ですね。マリンバの音も耳に心地いいです!
   ちなみに曲名はもしかして…!? R9でカメラの形が似ていると話題になったあの有名な…?

フフフ笑 インスパイアされたのもあるかもしれないですね、ご想像にお任せします笑

まじめにお話しすると、「こだま」は、日本らしさ、木の精霊から木々の癒される音のイメージ、木製のマリンバとの相性、やさしい音色、など色々な意味を込めて名付けています。

―――なるほどです笑 システムフォントについてはいかがですか?

本機から「たづがね角ゴシックinfo」をデフォルトに採用しました。手書きのバランスで人間的な味わいがあるのが特長で、安心感や可読性が向上しています。

それに加えて、wish5では、UD学参丸ゴシックという、教科書や公共の案内板など様々な場所に使われているフォントも追加しています。お子さまの初めてのスマートフォンとして持っていただくことが多いので、お子さまにとって正しい字形で、よりなじみ深いフォントにすることで、初めてのスマホでも読みやすくなるようにとの想いがあります。また、ひと文字が大きく見え、お年寄りやロービジョンの方にとっても、読みやすい字の形をしているので、幅広い世代に扱っていただきやすくなっています。

進化もとまらないが、話もとまらない!

―――サウンドもフォントも進化してるんですね!

はい、どんどんこれからも進化していきますよー!

―――(良し!いい感じに締まったぜ)それでは、インタビューありがとうござい…

あとですね、

―――おおお、まだ何かありますかね?(まだ話すんですか!)

はい!まだまだありましてですね。

―――あの、お時間が、、、!

【超早口】

あと、リフレッシュレートが90Hzから120Hzになり、より滑らかなディスプレイをお楽しみいただけるようになっています。wish4でディスプレイが暗いというユーザーのお声もありましたので、輝度も明るくしました。CPUも新しいものにしていて、MediaTek Dimensity 6300を採用したので、CPU性能で約20%、GPU性能で約13%アップしており、ゲームもサクサク滑らかにお楽しみいただけます。さらに、セキュリティアップデートの提供期間もwish4の3年からwish5では4年にしておりまして、より長期間スマートフォンを使っていただけるようにしました。カメラについては手のひらシャッターに対応したのと、専用のナイトモードと、ポートレードモードのおすすめ機能を追加しています。ポートレードモードっていつ使えばいいかわかりづらいじゃないですか。そんな声にお応えして、AIが自動でおすすめしてくれるようにしました。また、リアカバーと背面カメラ飾りに約60%、内部の部品に約35%再生プラスチック材を使用して、環境にも配慮しています。さらにさらにさらに、wish4から引き続きMIL-STD準拠やコンクリ―ト落下に対応、ハンドソープやアルコール除菌対応などの丈夫さ、他にも・・・

―――次の会議はじまっちゃいますよぉぉぉぉ

スマートフォンの本体価格が上がる中、これだけの機能があって、税込み3万円台前半と、本当に「超いいよりも、ちょうどいい。」というキャッチコピーがぴったりなスマートフォンになったかと自負しております!!!年齢や国境を越えて、幅広いお客様にお使いいただきたいですね!!!!

※シャープが販売するSIMフリーの価格

―――ああああああああああああああーーーー!すばらしい!!!!!(無事遅刻)


ということで、以上、開発者たちの止まらないアツイ想いでした!

なくてはならない存在となったスマートフォンだからこそ、開発者たちのこだわりや想いを知ってから購入するのもおつというものではないでしょうか。

AQUOS R10、 AQUOS wish5は絶賛発売中です! ぜひお手に取ってみてくださいね!

SIMフリーのAQUOS R10、AQUOS wish5は下記COCORO STOREのページにて販売中です。

スマートフォン AQUOS R10購入ページ |COCORO STORE(ココロストア)
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AQUOS wish5の特長|AQUOS:シャープ
AQUOS R10の特長|AQUOS:シャープ

■リリース
スマートフォン「AQUOS wish5」を商品化
スマートフォン「AQUOS R10」を商品化

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スマートフォン AQUOS R10購入ページ |COCORO STORE(ココロストア)
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