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大谷中学校・高等学校(大阪市)の中学生にシャープの歴史とシャープ特選工業の取り組みを紹介!

2025年11月18日

著者:広報H

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参加された生徒のみなさん

9月19日、大谷中学校・高等学校(大阪市 阿倍野区)の生徒を迎え、当社子会社のシャープ特選工業株式会社(大阪市 阿倍野区、以下、シャープ特選)の本社にて、シャープの歴史と、シャープ特選での障がい者就労支援などの取り組みを紹介する講演会を実施しました。

※ 日本で最初に認定された特例子会社。シャープ特選では、当社創業者 早川徳次の想いを受け継ぐ社会貢献活動として、障がいのある方々の就労支援などの活動を行っています。

大谷中学校・高等学校は1909年に創設され、100年以上の歴史を持つ私立の女子校です。6か年課程には、「医進コース」「特進コース」「凛花コース」の3つのコースがあり、その中から、世界で活躍する女性を目指す「凛花コース」の生徒16名(中学1~2年生)をお迎えしました。

今回のブログでは、その講演内容を紹介するとともに、ご参加いただいた皆さんに、今回の取り組みの目的や講演会の感想などをお聞きしました。

講演会の様子

■講演の概要

<講演内容①:シャープの歴史紹介>

シャープミュージアム」(奈良県 天理市)の内田が、シャープの創業者 早川 徳次の経歴や、創業時の製品である「徳尾錠(ベルトのバックル)」、社名の由来となった「シャープペンシル」など、創業時の歴史を紹介するとともに、国産第1号のラジオやテレビ、初めて液晶ディスプレイを搭載した電卓、業界初のカメラ付き携帯電話、そして最新の製品に至るまで、シャープのこれまでの歩みを説明しました。 (⇒ 参考 シャープの歩み

「シャープミュージアム」の内田がシャープの歴史を紹介
入力した数字や計算結果を声で読み上げる「音声電卓」(1980年)や
商品として初めて液晶ディスプレイを搭載した「液晶コンペット」<EL-805>(1973年)を体験

<講演内容②:シャープ特選の障がい者就労支援などの取り組みを紹介>

シャープ特選の吉永・関守が、シャープ特選の「創業のきっかけ」や「仕事内容」等を説明しました。講演後は、シャープ特選の「レーザー生産部」および「業務課」の職場見学を実施。障がいのある方にとって働きやすい環境を構築するためにどう工夫しているのかも紹介しました。

シャープ特選の吉永(左)・関守がシャープ特選について紹介
シャープ特選「レーザー生産部」について紹介
シャープ特選「業務課」では、手が不自由でも片手で枚数を数えたり、
足でパソコンを操作したりできる器具などを用い、工夫して業務を進めていることを説明


■講演の感想など

後日、大谷中学校・高等学校を訪問して、講演会に参加した生徒を代表し、中学2年生の西川さん、樋口さん、中学1年生の吉田さんの3名と、引率で来られていた教諭の東 先生にお話を伺いました。

取材に参加いただいた東 先生(左)と生徒のみなさん

 

- 講演を依頼した目的は?

(東 先生)今回参加させていただいた「凛花コース」の生徒は、大阪で発展した企業に調査にうかがったりお話を聞いたりするフィールドワークを行っており、その一環として講演をお願いしました。「凛花コース」は、世界で活躍する女性を育てることを目指しており、将来、海外に出た時に、自分が住んでいた大阪のことを詳しく語れるほうが良いという理由からです。また、フィールドワークは、最終的には調査結果をもとに、チームごとに発表を行います。インターネットなどでの事前学習に加え、実際に企業に足を運んでの活動でより深い知識をつけ、良い発表につなげてもらうという目的もあります。

シャープについて事前に学習

 

- なぜ、シャープに講演を依頼したのですか?

(東 先生)どの企業を調査するかは教師が決めていますが、今回の候補を探していた時、「大阪の教科書」という書籍にシャープさんが紹介されていて、シャープペンシルが社名の由来だということを初めて知りました。生徒にとっては、シャープペンシルはすごく身近なもので、興味を持ちやすいですし、過去、シャープさんが、そのような身近なものを作っていたことも知って欲しくて、講演を依頼しました。

 

- 参加する前のシャープのイメージは?また、シャープといえばどんな製品を思い浮かべますか?

(樋口さん)その名の通り、シャープはシャープペンシルを作っている会社ではないかと思っていましたが、どんな製品を作っているのかイメージわきませんでした。

(西川さん)何となく家電を売っている会社かな?というイメージです。なので、シャープ製品と言われても思い浮かびません。

(吉田さん)家電製品を作っている有名な会社というイメージです。家に4つ空気清浄機がありますが、全部シャープなんですよ。

 

- 知らなかったと言われなくて一安心です。 先生はどんな製品を思い浮かべますか?

(東 先生)「プラズマクラスターはシャープだけ」と歌っているテレビCMがありましたよね。それが何度も浮かんできます(笑)。だから、空気清浄機やエアコンを作っている会社というイメージです。あと、もちろんテレビ(AQUOS)も有名ですよね。

 

- 講演やシャープ特選の見学で、気になった製品や取り組みなどありましたか?

(樋口さん)「音声電卓」を体験させてもらいましたが、音声で計算結果などが分かり、昔の製品にも関わらず、目が不自由な人に配慮した製品があったのが驚きでした。ほかは真空管ラジオと電子レンジ。灯台に使われている太陽電池を作っているのも凄いと思いました。

(吉田さん)私も「音声電卓」です。昔の電気製品を体験できたのは良かったです。太陽電池は衛星にも使われているんですよね。宇宙で活躍する製品も作っていることが凄いと思いました。

(西川さん)シャープ特選の見学で、冊子の数を片手で数えられる器具が設置されていて、それを体験させてもらったのですが、凄く便利だなと思いました。あっ!新製品として紹介していただいた「ポケとも」、とても可愛いですね。

 

- 講演全体の感想を教えてください。

(西川さん)先ほども話しましたが、シャープ特選は、冊子の数を片手で数えられる器具を設置するなどの工夫で、障がいのある、なしに関わらず、みんな同じように働いています。シャープはその人がどうやったらその仕事を楽にできるかを考えているのが素敵なところだと思いました。

(吉田さん)授業や事前の学習では、シャープのことを詳しくは分からなかったのですが、参加して、創業者の早川 徳次さんをはじめ、良い商品を作るため、試行錯誤して商品開発しているのが凄いと思いました。

(樋口さん)あまりシャープのことを知らなかったので、今回参加して、シャープについて深く知ることができたのは良かったです。特に、創業者の早川 徳次さんは、震災などで工場が崩れて困難な状況に陥っても、諦めずに商品開発を続けた前向きな姿勢がすばらしいと思います。

 

- 参加してシャープのイメージは変わりましたか?

(樋口さん)はい。いろんな家電を作っていることが分かりましたし、シャープに深い歴史があることを改めて知りました。今回をきっかけに、ちょっとシャープに好感を持つようになりました。

(西川さん)世界初とか日本初の商品が多いのがよく分かりました。“めっちゃ”ではないけど、好きになりました。

(吉田さん)社会に役立つような取り組みをしているのを知り、良いイメージになりました。

 

- 最後に、先生の感想をお聞かせください。

(東 先生)工夫や配慮をすることで、障がいのある方と健常者が一緒に働けると感じてくれたのはとても良い体験だったと思います。本校の校訓の一つに『和合 仲良く助け合って』という言葉があり、それにも繋がる意味のあるフィールドワークになりました。

大谷中学校・高等学校の前で

今回のようなフィールドワークを実施するために、お願いの電話をさせてもらうのですが、断られることも多いんです。しかしシャープさんは、「シャープミュージアム」の内田さんが私たちの活動に共感してくださり、本校に近いシャープ特選さんにお声がけいただき、こうした場を提供していただきました。お忙しい中、本校の活動に手厚く対応いただいたり、生徒の率直な疑問を拾っていただいたりと、とてもありがたかったです。生徒にとって本当に貴重な活動になりました。あらためて、「シャープミュージアム」さん、シャープ特選さんをはじめ、ご協力いただいた方にお礼を申し上げます。

- お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました!


シャープのことを前から知ってくださっていた生徒さんも、あまり知らなかったという生徒さんも、当社を理解するため真剣に活動に取り組んでいるのがよく分かりました。参加されたみなさんが世界で活躍されていくことを期待しています。
(取材時、学校に一礼してから帰る生徒を見ました。とても礼儀正しい素敵な学校でした。)

これからも、もっと多くの生徒にシャープのことを知っていただき、好きになってもらえるよう、活動を続けていきます。

(広報H)

<関連サイト>
シャープミュージアム
シャープ特選工業株式会社
大谷中学校・高等学校

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