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シャープ「サステナビリティレポート2026」公開 – 温室効果ガス排出量削減や生物多様性保全などの取り組みを紹介

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シャープ「サステナビリティレポート2026」

シャープは9月30日、持続可能(サステナブル)な社会の実現に貢献する当社の取り組みと成果をまとめた「サステナビリティレポート2026」を公開しました。

本レポートは、投資家・お客様・従業員をはじめとする幅広いステークホルダーに向けて、シャープのESG※1に関する取り組み、成果を紹介するものです。環境活動(Environment)、社会活動(Social)、ガバナンス(Governance)の3つのパートで構成しており、主に2025年度(2025年4月~2026年3月)の状況を掲載しています。

「サステナビリティレポート」制作チームを代表して、経営企画室 ESG推進グループの編集メンバーが、本レポートで伝えたかったことや新たな取り組みなどについてお話しします。

左から 大足、水口、帥(スイ)

※1:ESGとはEnvironment「環境」、Social「社会」、Governance「ガバナンス」の頭文字をとった言葉で、企業が長期的に持続可能な成長をするために不可欠な3つの経営観点。

 

■「サステナビリティレポート2026」の主なポイントを教えてください。

今回のレポートでは、環境や社会の課題に対してシャープが何を目指し、取り組みがどこまで進んだのかを、具体的なデータや事例を交えて紹介しています。

主な掲載項目

環境面では、2025年度の事業活動に伴う温室効果ガス排出量を、基準となる2021年度比で56%削減しました。

生物多様性保全の分野では、国内外の生産拠点が自然からどのような恵みを受け、また自然にどのような影響を与えているのかを分析するとともに、地域に根差した保全活動を紹介しています。

人材/人権の分野では、人材戦略の柱として「成長を支える人材の育成・獲得」と「多様な人材が活躍する環境づくり」を掲げ、AI/デジタル人材、グローバル人材、次世代リーダーの育成や、事業活動に伴う人権リスクとその防止策、問題の把握・改善に向けた仕組みを紹介しています。

こうした内容を専門的な説明だけで終わらせず、写真や図表、具体的な事例も交え、分かりやすく伝えることを意識しました。

 

■取り組みについて、もう少し詳しく教えてください。

まず、環境面から説明します。長期環境ビジョン「SHARP Eco Vision 2050」のもと、当社は2030年までに自社活動に伴う温室効果ガス排出量と、2050年までにサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量をともにネットゼロとする目標を掲げています。

2025年度の事業活動に伴う温室効果ガス排出量は60万t-CO₂で、2021年度と比べて56%削減しました。2025年度の削減目標を上回る結果となり、2030年までに自社の事業活動に伴う排出量を実質ネットゼロにする目標に向けて、大きく前進できました。

事業構造の見直しによる排出量の大幅な削減に加えて、工場やオフィスでの照明のLED化、空調設備の効率的な運転などの省エネや、太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用促進も排出量の削減につながっています。

もう一つのポイントは、自社の事業活動に伴うCO₂を減らすだけではなく、省エネ製品を通じて、社会全体の排出削減にも取り組んでいることです。2025年度は、テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などに加え、電子ペーパーディスプレイとLEDディスプレイも対象とし、削減貢献量は14万t-CO₂となりました。

AIを活用した冷蔵庫の省エネ運転
(「つないでもっと節電」)の使用イメージ
工場の屋根に設置された太陽光発電システム

生物多様性については、国内外の生産拠点を対象に、工場が自然からどのような恵みを受け、自然にどのような影響を与えているのか分析するとともに、地域に根差した保全活動を紹介しています。天理事業所では希少な植物であるササユリを、亀山事業所では絶滅危惧種のヤリタナゴを長年にわたり守ってきました。こうした活動が評価され、両事業所の活動場所は国の「自然共生サイト」に認定されています。

海外でも、地域固有のミツバチの保護やマングローブの植樹、サンゴの移植など、それぞれの地域に合った活動を行っています。

開花したササユリ
生息しているヤリタナゴ
地域固有のミツバチ保護を通じた地域生態系への貢献
(フランスの当社拠点)

また、生物多様性保全の取り組み状況を紹介するため、当社は2026年3月に「TNFD Adopters※2」に登録し、順次情報開示を本格化しています。本レポートでは国内外の生産拠点を対象にLEAPアプローチ※3による分析を実施したことなども報告しています。

※2:TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言に沿った情報開示を行う意思を表明した企業・団体。

※3:自然との接点を「発見(Locate)」し、依存と影響を「診断(Evaluate)」、リスクと機会を「評価(Assess)」したうえで、対応と情報開示を「準備(Prepare)」する、TNFDが示す分析手法。

 

人権に関しては、シャープは、自社の従業員だけでなく、お取引先で働く方々も含めて、事業に関わるすべての人の人権を守ることが、企業の大切な責任だと考えています。今年度のレポートでは、人権を守るための社内体制や、問題の把握・対処に至る一連の流れをお伝えしています。

シャープの人権デュー・ディリジェンス

また、児童労働や強制労働、差別やハラスメント、長時間労働、安全な職場環境、個人情報の保護など、事業活動の中で注意すべき人権リスクを13項目に整理しました。

人権に関する問題を相談したり、申し立てたりできる窓口も設けています。方針を掲げるだけではなく、問題の予防から確認、改善、救済まで、一連の仕組みとして取り組んでいることをレポートで知っていただきたいと思います。

 

■今回のレポート制作で、特に重視したところは?

特に重視したのは、サステナビリティとシャープの事業が、どのようにつながっているのかをお伝えすることです。

サステナビリティと聞くと、少し難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、電気を大切に使うこと、限りある資源を繰り返し使うこと、働く人の安全や人権を守ることなど、私たちの暮らしや仕事にとても身近なテーマです。

そこで、今回はAIoT※4家電による省エネ、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたエネルギーの有効活用、消費電力を抑えられる「カラー電子ペーパーディスプレイ」、テレビ「AQUOS」から回収したプラスチックの再利用など、具体的な商品やサービスを通じて紹介しています。

テレビ「AQUOS」から回収したプラスチックを再利用

※4 AIoT:「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」と「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」を組み合わせて創った造語で、当社の登録商標。

 

■見やすさや使いやすさの面で工夫したこと、制作で苦労したことを教えてください。

より見やすく、読みやすいレポートにするため、ページのフォーマットをこれまでの4:3から16:9の横長サイズに変更しました。パソコンの画面に合わせて表示しやすくなったので、Web上でも快適に読んでいただけます。

当社のデザイン部門と協力し、色使い、見出し、写真、図表の配置を見直しました。情報量が多いページでも、どこに何が書かれているのかが分かりやすく、自然に読み進められるデザインを目指しました。

「サステナビリティレポート」のデザインに関する打合せの様子

苦労したのは、環境、人材、人権、調達、品質、社会貢献、ガバナンスなど、幅広い情報を正確に確認しながら、分かりやすく一つのレポートにまとめることでした。正確さと分かりやすさ、情報量と読みやすさのバランスを取るのは大変でしたが、内容とデザインの両面から見直したことで、より多くの方にご覧いただきやすいレポートに仕上がりました。

 

■最後に、「サステナビリティレポート2026」に込めた想いを教えてください。

サステナビリティは、何か特別な活動ではなく、日々の商品開発や生産、調達、販売、サービスなど、シャープのすべての仕事につながるものだと考えています。

お客様、従業員、お取引先、地域社会、株主・投資家など、立場によって関心のあるテーマはそれぞれ異なります。このレポートが、シャープのサステナビリティの取り組みを知っていただく入口になればと考えています。

最初からすべてを読もうとするとハードルが高いかもしれませんが、気になる商品やテーマのページから、ぜひお気軽にご覧ください。

これからもコーポレートスローガン「ひとの願いの、半歩先。」のもと、社会から求められていることにしっかりと向き合い、事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきたいと思います。

 

■ありがとうございました。


「サステナビリティレポート2026」では、シャープがサステナブル社会の実現に向け、温室効果ガス排出量削減や国内外の拠点における生物多様性保全、さらに、従業員だけでなく事業に関わるすべての人の人権を守る取り組みまで、さまざまな取り組みを、データや事例とともに分かりやすく紹介しています。ぜひご覧ください。

(広報H)

<関連サイト>
■シャープサステナビリティサイト
 サステナビリティレポート2026

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