「2011年度 経営方針説明会」を開催しました
2011年6月3日
2011年6月3日、「2011年度 経営方針説明会」を開催しました。
代表取締役社長 片山幹雄より「2011年度業績予想」と「液晶事業構造改革」について説明しました。

- 2011年度業績予想 について

2011年度は、売上高が前年比100.9%の3兆500億円、営業利益は前年比122.9%の970億円、経常利益は前年比113.3%の670億円、当期純利益は前年比30.9%の60億円を計画しています。
設備投資額は前年比92.7%の1600億円、減価償却費は前年比94.5%の2400億円、研究開発費は前年比97.7%の1700億円と、それぞれ絞り込みを行い前年からの削減を図ります。
第1四半期は、大型液晶の収益悪化により、営業利益は前年から大幅な減少となる20億円、当期純利益は大型液晶操業損の特別損失計上等により、500億円の大幅な赤字となる見込みです。しかしながら、第2四半期以降は、大型液晶における事業環境の正常化と、中小型液晶の事業拡大に伴い収益改善が見込めること、また、太陽電池の収益向上が期待されること等により、営業利益の改善を見込んでいます。
主要商品・デバイスの年間計画は以下の通りです。

液晶テレビは、販売台数が前年比101.2%の1500万台、販売金額は前年比84.6%の6800億円。携帯電話は、販売台数が前年比98.6%の960万台、販売金額は前年比94.4%の3900億円。液晶の販売高は前年比99.3%の1兆200億円。太陽電池は、販売高が前年比120.5%の3200億円、販売量は前年比136.9%の1700MW。
- 液晶事業構造改革について

液晶市場では、液晶テレビの市場成長鈍化によるパネル価格の下落に伴い、世界の主要液晶メーカーが軒並み収益悪化に直面している一方、スマートフォンやタブレット端末向けの高精細の中小型液晶パネルへのニーズが、急速に高まっています。
これらの環境変化に迅速に対応し、事業拡大と収益向上を図るため、以下の2つの取り組みを進めていきます。- (1) 「大型液晶から中小型液晶(モバイル液晶)」へのシフトによる液晶生産体制の最適化。亀山第1工場では、CGシリコン液晶を使ったスマートフォン向けモバイル液晶パネルの生産に向け、設備導入に着手しています。現在、テレビ用液晶パネルを生産している亀山第2工場は、酸化物半導体(IGZO)を採用したラインへの改造を進め、タブレット端末向けモバイル液晶パネルを生産する工場へとシフトさせていきます。
- (2) 大型液晶における60型以上の成長市場分野へのシフト。市場拡大が続く、北米等での60型以上の大型液晶テレビ用に加え、大型ディスプレイを活用したデジタルサイネージやテレビ会議システム等のNonテレビ用に堺工場の生産シフトを進めます。世界で唯一の第10世代ラインとUV2A技術の優位性を最大限に活かし、60型以上の成長市場分野を強化します。
なお上記(1)(2)の当社が得意とする分野への生産シフトにより、コモディティ化が進む40型以下のテレビ用液晶パネルについては、アライアンスに基づく外部からの液晶パネルの調達を展開します。

発表の模様は、下記でご覧いただけます。
「2011年度 経営方針説明会」動画配信

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