SHARP Blog

家電だけじゃないシャープを、どう見せる? CEATEC 2026ブースづくりの舞台裏

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

わっしょいしょい!

いよいよ来週10月13日(火)にCEATECが開幕です!

『家電だけではない、シャープの新たな一面を知ってほしい。』

そんな想いから、今年のCEATECでは「シャープの提案する社会レジリエンス※」をテーマに、平時の「いつも」と有事の「もしも」の両方で、人や社会に寄り添う技術・ソリューションを紹介します。

目指したのは、製品や技術を一つずつ並べるだけではなく、それらが実現する未来を一つのストーリーとして体感できるブース。

そこには、空間の見せ方から展示コピー、ブースの造形に至るまで、さまざまな工夫が詰まっています。
今回は、CEATEC 2026 シャープブースに込めた想いに迫ります。

※ 「レジリエンス」とは、災害の被害を最小化し、被災しても速やかに元の状態へ回復する力を意味する言葉です。

<CEATEC 2026ブース担当のふたりにインタビュー>

  

ブランド戦略本部
ブランド戦略推進部
イベント推進Gr
吉元

同本部 総合デザインセンター
Gコミュニケーション
澤田

■家電だけではない、シャープを知ってほしい

―――今年のCEATECブースは、どのような考えから企画が始まったのでしょうか。

企画を考えるうえで出発点になったのは、「シャープは家電の会社」というイメージが強い一方で、家電以外にも幅広い事業や技術があることが、まだ十分に伝わっていないのではないか、という問題意識です。
せっかくCEATECに出展するのであれば、製品や技術を展示するだけではなく、シャープが社会に対してどのような価値を提供しようとしているのか、そして、皆さんとどのような未来をつくりたいと考えているのかまで伝えたいと考えました。
また、コーポレートスローガン「ひとの願いの、半歩先。」に込めた企業姿勢への共感や信頼を育む場にしたいという想いもありました。そのため、社会課題に向き合うシャープの姿勢を、ブース全体で表現することを目指しました。

参考:CEATECにおける直近の当社ブースとテーマ

―――そこで生まれたテーマが「シャープの提案する社会レジリエンス」なのですね。

はい。CEATECには、企業関係者だけでなく、学生をはじめとする幅広い方が来場されます。そこで、専門的な技術として見せるだけでなく、「この技術があることで、自分たちの暮らしや社会がどう変わるのか」と、自分ごととして捉えていただけるテーマにしようと考えました。

■「一つの社会」を見せたい

―――今年のブースづくりで、特に挑戦したことを教えてください。

大きな挑戦は、製品を一つずつ独立して紹介するのではなく、一つのストーリーとして見せることです。
これまでは、「これは〇〇の技術です」「こちらはXXの製品です」と、それぞれの特長を個別に説明する構成が中心でした。もちろん、一つひとつの技術や製品を詳しく伝えることは大切です。
一方で、その先にある価値や、シャープが実現したい社会像まで伝えようとすると、個別の説明だけでは不十分です。
そこで今回は、さまざまなソリューションが一つの社会の中で人々の暮らしを支えている様子を、ブース全体で表現しようと考えました。

いきなり製品のスペックを伝えるのではなく、「その製品があることで、どのような暮らしや社会が実現されるのか」を最初に感じていただく。そのうえで、興味を持った展示について詳しく知っていただけるような構成にしています。
コーポレートスローガン「ひとの願いの、半歩先。」を表現するうえでは、人肌を感じるようなあたたかさや誠実さも大切にしました。
社会という大きなテーマを扱いながらも、決して遠い話にはしない。誰もが感じたことのあるような日常の困りごとやつぶやきなど、共感から入れるような展示にすることを意識しています。

企画当初の世界観イメージ

■「見つける」「感じる」「理解する」の3段階で設計

―――来場者にストーリーを感じてもらうために、どのような工夫をしたのでしょうか。

来場者の体験を、大きく3つのレイヤーに分けて考えました。
最初は、遠くからブースを見つけ、「何か気になる」「入ってみたい」と感じていただく段階。次に、ブースへ足を踏み入れ、空間全体から社会レジリエンスというテーマやストーリーを体感していただく段階。そして最後に、個々の展示を通して技術や価値を詳しく理解していただく段階です。
ブースの外観、空間全体、個々の展示台やパネルを別々に考えるのではなく、この3つのレイヤーが自然につながるような設計にしています。

ブースに立ち寄る前と後で、来場者のシャープに対する印象を少しでも変えたいという想いもあります。
訪れる前は「何か面白い展示があるかな」という気持ちだった方が、展示を見た後には、「シャープは家電だけでなく、人や社会の課題解決にも取り組んでいる会社だ」と感じてくださる。そんな変化を生み出すことを大切にしています。

■壁をつくらず、社会との「つながり」を表現

―――外観で特に目を引くのが、木材を使った開放的なデザインですね。

今回のブースは、一般的な展示ブースのように壁で明確に区切るのではなく、内と外がゆるやかにつながる構成になっています。
家電というイメージが強いなかで、ひと目で強く社会的な印象を与えるために、外へと広がっていくような開放的な空間を目指しました。壁がほとんどなく、さまざまな方向から中の様子が見えるため、気軽に立ち寄っていただけるという良さもあります。
また、今回展示する製品やソリューションには専門性の高い技術も多くあります。木材を印象的に使うことで、技術という硬質な印象を和らげ、シャープが表現したい、人に寄り添うあたたかいイメージを表現しました。

当社ブースイメージ

■裏方の木材を、あえて表舞台に

―――外壁はまるで、木のカーテンですね!
  使われている木材は本来とは異なる使い方をしているそうですが。

はい。本来は内側に使われ、完成後には見えなくなる下地材を、今回はあえて表に出しています。
通常は、この木材の上に板や布、紙などを貼って壁を仕上げます。しかし今回は、木材そのものをデザインとして見せることで、仕上げ材の使用を抑えながら、開放感と温かさを表現しました。

また、木材の接着に使う糊は、浜に打ち上げられるなどして、余剰となっている海藻をベースに作られた製品です。この糊は、貼った後もきれいにはがせるので、使用した角材はそのまま再利用できます。

上記はいずれも協力会社から提案を受けたものですが、最初にこの提案を見たときは、とても大胆だと感じました。ただ、見た目の新しさだけでなく、資材の使い方や輸送、再利用まで考えたストーリーがあり、私たちが求めていた「社会への広がり」「優しさ」「サステナビリティ」が、高いレベルで両立されていたことが、採用の大きな理由です。

ブースの外観用の角材と後ろ正面用の板材
本来は裏方である木材が輝くとき
木材を見つめる目はまるで棟梁のよう

■高さを抑えたデザインにも理由がある

―――ブースの高さにも、サステナビリティの観点が反映されているのでしょうか。

木材には規格サイズがあります。ブースの高さはそのサイズを生かし、木材を無理なく使用できる設計にしています。
規格より長い木材を特別に手配すると、加工が必要になるだけでなく、輸送効率にも影響します。また、使用後に別の用途で再利用しにくくなる可能性もあります。
展示会ではブースの高さを出すことで目立たせる方法もありますが、今年は資材を効率よく使い、その後につなげられることを優先しました。
見た目だけを「エコらしく」するのではなく、準備、輸送、施工、撤収、そして再利用まで含めて考える。それが、今回大切にしたサステナビリティです。

今年のシャープブースの52%に再利用した資材を活用しています。そして、展示会終了後も、資材の95%をリユース・リサイクル、5%をサーマルリカバリーとすることで、100%の資材を有効利用できるように資源循環に配慮した設計をしています。

■読解カロリーをなるべく少なく

―――個々の展示にも、これまでとは異なる工夫があるそうですね。

はい。短い時間でも要点をつかんでいただけるよう、従来型の説明パネルではなく、簡潔に展示品の価値を表現する設計にしています。
展示する側は技術を詳しく知っているので、つい多くの情報を盛り込みたくなります。ただ、初めて見る来場者にとっては、文字が多いだけで読むハードルが上がってしまいます。
そこで今回は、来場者の「読解カロリー」をできるだけ低くすることを意識しました。まず何をしてくれる展示品なのかという概要が理解でき、もっと知りたい時は映像や説明員を通じて詳細が知れる構成にしています。

展示台に掲げているコピーも、企業側が一方的に技術を説明する言葉ではなく、日常の中で生活する人が実際につぶやくような言葉を目指しました。
最初に見えるのは、技術ではなく、人の願いや困りごとです。それに対して、シャープの技術が「いつも」と「もしも」の両方で、どのように応えられるのかを紹介します。
非常時の不安を前面に出して関心を引くのではなく、まずは普段の暮らしに近い場面から入っていただく。そして、「これは自分の生活にも関係する技術なのだ」と感じてもらうことを大切にしています。

コピー例:排水レス循環型洗濯システム

■BtoBの技術も、最後に受け取るのは「人」

―――CEATECには企業関係者も多く来場します。それでも生活者視点を重視したのはなぜでしょうか。

来場者の中には、自分の仕事に役立つ技術を探している方も多くいらっしゃいます。ただ、BtoBの技術であっても、その先には必ず、その技術によって生活が変わる人がいます。
企業として来場される方も、会社を離れれば一人の生活者です。その方に「この技術によって、自分や社会にどのような良いことがあるのか」を理解していただくことが、共感につながると考えました。
シャープらしさは、人のニーズや思いをくみ取り、それに応えようとするところにあります。だからこそ、専門性の高い展示であっても、最後は人の言葉で伝えることを大切にしています。
BtoB/BtoCの枠を超え人に寄り添う「to Human」の考え方がここに表れています。

■サステナビリティとワクワク感を両立したい

―――今年だけでなく、これまでも環境に配慮したブースづくりに取り組んできましたよね。

過去のCEATECシャープブースでも環境に関する取り組みを実施してきています。
昨年は、新設された「CEATEC 2025 エコ&デザインチャレンジ」で「優秀賞」をいただきました。

―――環境に配慮すると、デザインに制約が増えることもありそうです。

環境への配慮だけを重視すると、どこか画一的な展示デザインになってしまうことが多いです。
しかし、せっかく会場まで足を運んでくださるお客様に、やはり「面白そう」「入ってみたい」と感じていただき、シャープを印象付けたい。サステナビリティと、来場者がワクワクする展示空間を両立させることが重要だと考えています。
今回のデザインは、環境に配慮しながらも他のブースとは異なる印象を感じさせ、シャープらしい温かさも伝えられると思います。

サステナビリティは、完成したブースだけで評価するものではないと思っています。
企画を始める段階から、協力会社の皆さんとも考え方を共有し、輸送や施工、会期後の撤収や資材の行方まで、一緒に考えてきました。一社だけで取り組むのではなく、同じ方向を向くパートナーとともに実現することも、今回のブースづくりで大切にした点です。

■シャープが描く「社会」を感じてほしい

―――最後に、来場される皆さんへメッセージをお願いします。

今年のブースには、シャープのさまざまな技術やソリューションが並びます。ただ、個々の展示だけでなく、それらがつながることで、人々とどのような社会をつくろうとしているのかにも注目していただきたいです。
シャープは家電だけではなく、人や社会の課題に向き合い、「いつも」の暮らしにも、「もしも」のときにも役立つ価値を生み出そうとしています。ブース全体を通して、その思いを感じていただければうれしいです。

遠くから見たときのブースの姿、足を踏み入れたときの開放感、そして一つひとつの展示へと、順番に体験してみてください。
少しでも「シャープにはこんな一面もあるのだ」と感じていただけたらと思います。ぜひ会場で、シャープが提案する社会レジリエンスの世界をご覧ください。


以上、2026年のCEATECシャープブースに込めた想いをご紹介しました!

CEATECはいよいよ来週10月13日(火)開幕です!
シャープブースにお越しになられる際は、ぜひインタビューの中で触れたブース担当の取り組みにも注目してみてくださいね!

【 CEATEC 2026(シーテック2026) 概要 】
 日時:2026年10 月13 日(火)~16 日(金)
 会場:幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2丁目1)
 当社ブース位置:ホール5 General Exhibits 5H340

■出展アイテム


【関連リンク】

■CEATEC公式サイト
・シャープ株式会社 | 出展者詳細

■リリース
・「CEATEC 2026」シャープブースのご紹介
・排水レス循環型洗濯システム『トリプルフリーランドリー』が「CEATEC AWARD 2026」の『優秀賞』を受賞

■受賞・表彰
・「CEATEC 2025 エコ&デザインチャレンジ」の「優秀賞」を受賞


マイティー・マドレーヌの記事一覧はコチラをクリック

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Top